ウォーキングって創造力と関係があるのかな?
何かいいアイデアを出したい。
そんな時、皆さんはどうするでしょうか?
多くの人はその場で立ち止まり、頭を回転させてアイデアを出そうとすると思いますが、それでは簡単に良いアイデアは思いつかないかもしれません。
実は、とある研究により、「ウォーキングをすることにより創造力が高まる可能性がある」ということが分かっています。
そんな「ウォーキング」と「創造力」の関係についてご紹介したいと思います。
では、早速ですが本題に入っていきたいと思います。
ウォーキングと創造力
研究によると、創造力を高めるには、室内でも屋外でも、座っているより歩く方が効果的かもしれないことがわかりました。
つまり、創造力を高めたいときは、椅子から立ち上がり、歩き始めるとよいのです。
これまで、定期的な有酸素運動は認知能力の保護につながるとされてきましたが、スタンフォード大学の研究者による新しい研究によると、室内でも屋外でも、座っているより歩いている方が創造的思考を高める可能性があることがわかりました。
しかも、創造力を高めるのは環境ではなく、歩くという行為なのだそうです。
屋内・屋外を問わず散歩する
この研究では、2つの連続した座位セッションや、ウォーキングセッションの後に座位セッションを行うなど、異なる組み合わせも比較されました。
創造性の測定に使用された歩行または座位のセッションは、テストされた課題によって5分から16分までかかりました。
また、「発散的思考」の創造性テストが行われました。
発散的思考とは?
発散的思考とは、多くの可能な解決策を探ることによって創造的なアイデアを生み出すために用いられる思考プロセスや手法のことです。
ウォーキングで創造性が60%向上
ですから、新鮮な視点を思いつきたいなら、オフィスの周辺でもいいので、ちょっと歩いてみて、自分の問題について考えてみてください。
多くの人は、「創造性とは固定された特性であり、生まれつき持っているかどうかで決まると」考えますが、ただ歩くだけでも創造性を高めることができるのです。
質の高い類推
4つ目の実験では、プロンプトのフレーズから複雑なアナロジーを生成する能力を測定し、創造性を評価しました。
最も創造的な回答は、プロンプトの深い構造を捉えているものでした。
例
例えば、「盗まれた金庫」という問いに対して、「PTSDに苦しむ兵士」という回答は、喪失感、違反感、機能不全を捉えていると研究者は指摘しています。
外を歩いた参加者の100%が、少なくとも1つの良質で斬新な類題を回答したのに対し、室内で座っていた参加者の50%は、その類題を回答していました。
この研究には限界があります。
しかし、新鮮な視点や新しいアイデアを必要とする仕事では、ウォーキングの効果が期待できます。
単語の連想
また、参加者に単語連想の課題を行いました。
3つの単語を与えられた参加者は、3つの単語と組み合わせて複合語を作ることができる単語を1つ考えなければなりません。
例
例えば、「cottage, Swiss, cake」という単語が与えられたとき、正解は「cheese」です。
このテストでは、歩きながら回答した人は、座りながら回答した人よりも成績が軽微だったそうです。
身体活動が重要であること、座りすぎが不健康であることは、すでに周知の事実です。
この研究は、学校の休み時間であろうと、歩いて仕事をする会議であろうと、1日の中で身体活動をすることの利点を正当化するものなようです。
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