他人に自分の弱みを見せてもいいのかな?
人間誰しも何かしらの弱みというのはあると思います。
例えば、人が弱みを見せたら「人間味があっていい」などと感じて距離が縮まったりすることもあれば、「自分弱いアピールするな」という様に感じる人もいるわけです。
このように弱みを見せることによって、「面倒くさく感じられてしまう人」と弱みを見せることによって「素敵な人だと思う人」の違いはなんなのか?ということを、とある研究を参考にご紹介していきたいと思います。
では、早速ですが本題に入っていきたいと思います。
結論
いきなりですが、「弱みを見せてもいい人」と「見せてはいけない人」の答えについて先にご紹介したいと思います。
この結果について、もう少し詳しくご紹介していきたいと思います。
3種類の人間タイプ
弱みを見せるという行為は、ほとんどの方が抵抗を持つのです。
ですので一般的には弱みを見せない人の方が多いのです。
さらに、家族や友人などにも極端に自分の弱みを見せない人や、弱みが知られそうになると必死に隠したりしようとする人もいます。
確かに私も弱みを隠しがちです。
弱みを見せたくないというのは、当たり前のことなのです。
人間は3種類の人間に分かれます。
この3種類の人間タイプがあり、一番マッチャーの人が多い傾向にあります。
そしてこの3種類のタイプの中で一番自分の弱みを見せるのが苦手なのはテイカーなのです。
テイカーの特徴
自分が持っている権限や名誉を失うのが怖いので、テイカーは弱みも見せたり、見せない様にして自分を守るのです。
これがテイカーの特徴になります。
ギバーの特徴
自分の弱みにも他人の弱みにも素直で、困っていることがあれば助けてあげて、自分が困っていたら助けてもらうという考え方を持っているのです。
自分も弱みを出して助けてもらっているから、周りも弱みを持っているので、強がって弱みを隠さなくてもいいということを理解しているのです。
マッチャーの特徴
上記でもあるように、マッチャーは一番多いです。
遠足などでお菓子を3つあげたら、別のお菓子をその場で3つ返すみたいな感じの人ですね。
弱みを見せていい人・ダメな人
では本題に入っていきたいと思います。
弱みを見せてもいい人と弱みを見せてはいけない人の違いは何なのでしょうか?
心理学の世界で有名な、「プラットフォール効果」というものがあり、この効果によって、弱みを見せて好かれる人というのは限定条件がつくのです。
プラットフォール効果とは?
どの様な条件かと言いますと、周りの人に有能だと思われている人間が弱みを見せると信頼感が上がるという効果があるのです。
反対に周りの人に有能ではないと思われている人が弱みを見せると評判が落ちてしまうのです。
ですので自分自身が周りに有能だと思われている自信がないのであれば、弱みを見せる前に自分の能力やスキルを上げた方がいいというわけです。
少しとある実験をご紹介したいと思います。
なぜ達人は好感度が上がるのでしょうか?
「クイズの達人であんなにたくさんの知識があるのにおっちょこちょいだな」という様に好感度が上がるのです。
つまりどういうことかと言いますと、能力がある人が失敗をすることによって、近寄りがたさがなくなって親しみやすい印象になるのです。
これによって「すごい人だけど自分たちと同じなんだ」という様に親近感が湧くのです。
この様なことをプラットフォール効果と呼ぶのです。
自己開示は本質的にやりがいがある
パーティーで、誰かが間髪入れずに自分のことの話をしていたことはありませんか?
確かに、やけに自分の情報を周りに公開する人はたまに見かけます。
そのような人を見ると、自分のことを喋るのが好きなだけと思うかもしれませんが、実はメリットもある可能性があるのです。
人間は非常に社会的な存在であり、基本的な幸福のためには社会的な接触やコミュニケーションが必要であることがわかっています。
社会的接触の重要な部分は、他人とのつながりを感じ、自分の経験を共有することです。
TwitterやFacebookの近況報告を見ていると、近況報告の80%以上がその人の近況を報告していることがわかります。
ハーバード大学の研究者たちは、スピーチにおける自己開示の現象に興味を持ち、人が自分の意見を開示したり、他人の意見を判断したりするときの脳の反応をMRIスキャナーで調べることで研究しました。
このことを確認するために、研究者たちはMRIスキャナーの中にいる人たちに、以下の3つの異なる活動の選択肢を提示しました。
- 自分に関する情報を開示する
- 他人の意見を議論する
- トリビアに関連した事実上の質問に答える
それぞれの選択肢には、価値の異なる少額の金銭的報酬が与えられました。
仮説は、もし人々が自己開示に内発的な報酬を見出せば、たとえ金銭的な報酬が他人の意見を話したり、事実に基づく質問に答えたりする場合よりも低くても、自己開示の選択肢を選ぶだろうというものでした。
私たちはお金を欲しがっているので、自分のことを話すほうが勝つようです。
しかし、これは自分のことを考えることに喜びを感じているだけではないでしょうか?
結局のところ、私たちの多くは、自分自身についての白昼夢に夢中になったり、一発芸を披露した社交の場を振り返ったりすることを楽しんでいるのです。
この実験では、自分の意見を友人に大声で伝えたときと、個人的に考えていたときの脳の反応を測定しました。
その際、金銭的な報酬は異なるものとしました。
今回の研究では、人は自己開示に本質的な価値を見出していると考えられます。
今度パーティーで誰かが「私と同じですね」と言ったら、その人は自分自身のことを話して満足しているだけだということを思い出してください。
そして、あなたもすぐにその恩恵を受けることができるでしょう。
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