寝る前に怒るのはよくないのかな?
寝る前にすべての争いを解決することは、幸せで健全な人間関係の黄金律と長い間考えられてきました。
昔から言われているように、悪い感情は一夜にして恨みに変わるかもしれません。
しかし、これは本当なのでしょうか?
それとも、時代遅れで非現実的な決まり文句なのでしょうか?
専門家の中には、一晩ぐっすり眠り、紛争から離れる時間を持つことで、朝には新鮮な視点で落ち着いた状態で会話を再開することができると言う人もいます。
逆に、寝る前にスパッと解決したほうがいいという研究結果もあります。
例えば、2016年の研究では、睡眠中にネガティブな経験が脳の長期記憶に関連する部分に蓄積され、忘れることや脇に置くことが難しくなることが明らかになりました。
怒って寝るのはいつも悪いことなのでしょうか?それとも、怒ったほうがいい場合もあるのでしょうか?
では、早速ですが本題に入っていきたいと思います。
怒って寝るべき時とその理由
多くのカップルは、物事を解決しようと朝方まで起きていますが、お互いに疲れていて合理的に考えたり対応することができず、事態を悪化させるだけです。
特に、大きな問題についての対立の場合はそうです。
あなたの将来に深刻な影響を与える可能性のある意見の相違については、ベッドで寝ている方が理にかなっているかもしれません。
しかし、テレビのリモコンを独占することについての口論など、些細なことであっても、寝ることで必要な距離を置いて、見通しを立てることができるかもしれません。
目覚める頃には、その些細な問題をすっかり忘れているか、少なくとも、それがいかに馬鹿げたことであるかを実感しているかもしれません。
口論は時に闘争・逃走反応(別名、ストレス反応)を引き起こすことがあります。
それに伴い、ホルモンの連鎖が起こり、身体的な影響だけでなく、気持ちにも影響を与えるようになります。
考え方や感じ方だけでなく、コントロールすることが大切です。
パートナーに敬意を持って話すことができないと感じたら、怒ってベッドに入った方が良いでしょう。
その代わりに眠りにつくことで、本心からではないことを言ったり、取り返しのつかないことを言ったりすることを避けることができるかもしれません。
実際、2018年のレビューでは、多くの研究が睡眠不足と怒りや攻撃性、感情の爆発が増えるといったネガティブな気分の変化との関係を裏付けていると結論づけています。
健全な紛争解決のための正しいレシピとは言えませんよね?
とはいえ、怒ってベッドに入るには正しい方法と間違った方法があります。
言い争っている最中に突然背を向けて寝返りを打ち、一晩中相手を黙らせ、枕に向かってふーふーと息をつくのは、受動的攻撃行動の一種で、相手の怒りや恨みをさらにかき立てるだけかもしれません。
その代わり、自分の気持ちを声に出しながら、この話をもう一度しようと提案しましょう。
就寝前に物事を解決するタイミングと理由
もし、二人とも目が覚めていて、落ち着いていて、冷静に物事を考えられる状態であれば、眠りにつく前に解決した方が良いでしょう。
しかし、はっきり言って、争いを避けるために怒りを我慢して寝てはいけません。
結論
喧嘩の最中に無理に解決しようとするより、一晩ぐっすり眠って、落ち着いた頃に喧嘩を再開した方が良い場合が多いです。
とはいえ、寝る前に解決したほうがいい場合もあります。
それは、あなたとあなたのパートナーの性格、あなた独自の関係のダイナミックさ、そして特定の状況で何があなたに合っているかによります。
パートナーとの間に未練があると、なかなか寝付けない人もいるかもしれませんが、誰かに頼って落ち着くのではなく、自分で落ち着けるようになればいいのです。
例
例えば、就寝前に本を読んだり、ポッドキャストを聴いたりして、気を紛らわせることがおすすめです。
自分の気持ちを日記に書くこともいいでしょう。
頭の中の考えや感情を紙に書き出すことで、頭がすっきりしてリラックスでき、眠りにつきやすくなります。
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