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【習い事】人間関係に良い影響を与える習い事について

男性

コミュニケーション能力を向上させたい

皆さんは人間関係に困った事がないでしょうか?

人間関係に困ったことのある人は、自分の人間関係力がなくて損してしまったり後悔してしまった経験のあるという方も多いと思います。

そんな人間関係力が高める事ができるのならば高めたいと思うと思います。

ですので今回は人間関係力、いわゆるコミュニケーション能力・人付き合いの能力を高めてくれる可能性のある習い事があるという事がわかった研究がありますので、そちらの方をご紹介していきたいと思います。

この記事でわかること

  • やるべき習い事について
  • コミュニケーション能力を高める方法

この記事を読むべき人

  • 習い事を考えている人
  • コミュニケーション能力を高めたい人
  • 言語能力を高めたい人

では、早速ですが本題に入っていきたいと思います。

音楽の力

先に研究の結果からご紹介したいと思います。

人間関係力を高める習い事

人間関係力を高めてくれる可能性のある習い事は、音楽です。

今はやめてしまったけれど昔にピアノを習っていたという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ポイント

昔から楽器を勉強したり、ピアノをやることによって認知機能が上がり、頭が良くなるという事が言われてきたのですが、もしかすると人間関係力(ソーシャルスキル)も高める可能性があるということもわかってきているのです。

実際に楽器を学んだりすることによって、IQが上がるのです。

楽器の中でもピアノが一番IQが上がります

しかし、この上がったIQが、学校の成績や社会に出た時に役に立つのかということはよくわかっていないのです。

では、こういったことを調べた研究をご紹介していきます。

音楽はソーシャルスキルを高める

2020年にロンドン大学が、音楽のトレーニングをすることによって

  • 子供の認知能力が上がるのか?
  • 学校の成績が良くなるのか?

ということを調べた研究になります。

具体的に言いますと、1986年〜2019年の間に実施された54件の様々な子供の認知能力や成績、音楽に関するデータを再分析して、合計6984人の子供を対象にして、本当に音楽教育が頭にいいのかを調べたのです。

研究結果

この研究の結果、音楽教育が認知能力や学校の成績の上昇に及ぼす効果がなかったのです。

よく音楽をすることによって頭が良くなると言われていますが、今回の研究に限って言いますと、なかったのです。

ですので音楽はやってもいいけれど、そんなに頭は良くならないという事がわかったのです。

音楽に関係がない能力の例

例えば、言語スキルや、非言語的なスキルらスピード関連スキルというものがあるのですが、このような頭の回転を示すものに関しては音楽を習っていたかどうかは、あまり関係していなかったのです。

男性

なら、音楽はやってもやらなくても大して変わらないんですね。

この結果だけを見るとそうなりますが、実は音楽は他のところに効果があります。

博士

ポイント

音楽のトレーニングをすることによって、社会的なスキル、いわゆるソーシャルスキルや自尊心を向上させる可能性があるのではないか?という事がわかったのです。

子供の頃から音楽をやることによって、コミュニケーション能力が向上し、社会に出てから困るリスクを下げれるかもしれないというのがこの研究から言えるのです。

男性

大人になってからだと遅いのですか?

そんなことはありません。

博士

大人になってからでも遅くない

大人になってから以降の人間の脳にとっては、音楽を学ぶことや言語を習得することというのは、脳に良い影響を及ぼすという研究もあるのです。

大人以降は新しいことを習うという事が少ないのです。

ですので大人から音楽を始めると、老化や認知能力をあがる可能性が十分にあります

早期の音楽トレーニングは赤ちゃんの言語習得に役立つのか?

言語も音楽も、リズムがなければ意味がありません。

言語と音楽の共通点

言語と音楽は、音節や拍子といった小さな単位で構成されています。

そして、正確な動作、反復練習、集中力など、習得のプロセスも驚くほど似ています。

また、研究者の音楽仲間は、新しい言語を習得するのが特に得意であることにも気づきました。

これらのことから、研究者は、音楽は音符以外の音を脳がどのように認識するかを形成するのではないかと考えました。

もしそうだとしたら、音楽を学ぶことは、言語を学ぶのに役立つのでしょうか?

音楽体験とスピーチ

人生の早い段階(7歳まで)での音楽トレーニングは、音楽的能力にとどまらず、さまざまな効果をもたらします。

例えば、学童期(6〜8歳)の子どもたちが、週4時間の音楽教室に2年間参加した場合、1年後に始めた同世代の子どもたちに比べて、子音に対する脳の反応が良好であることがわかりました。

これは、音楽の経験が子どもたちの音声の聞き取りを助けたことを示唆しています。

しかし、まだ話していない赤ちゃんの場合はどうでしょうか?

この時期に音楽を聴かせることで、言葉を覚えるのに必要なステップを増やすことができるのでしょうか?

生後1年間は、音声を学ぶのに最適な時期です。

しかし、乳児期の音楽体験が音声学習を向上させるかどうかを調べた研究はありません。

研究者たちは、生後9カ月の音楽体験が乳児の音声学習に役立つかどうかを調べることにしました。

生後9カ月は、乳児の音声学習のピーク時にあたります。

この時期には、環境の中で聞こえるさまざまな音声の違いに注意を払うことを学びます。

これらの音を聞き分けることができるかどうかは、その後の会話学習の鍵となります。

この時期に音声を聞き分ける能力が高ければ、生後30カ月の時点でより多くの言葉を発することができます。

調査の方法

研究内容

研究では、生後9カ月の乳児47名を無作為に音楽グループと対照グループに分け、それぞれのグループに合わせて作られた15分程度のセッションを12回行いました。

音楽グループの赤ちゃんは、親と一緒に座り、親が音楽に合わせて拍子を取ることで、難しい音楽のリズムを習得することを目的としたセッションを行いました。

対照群の乳児は、車のおもちゃやブロックなど、協調的な動きを必要とするものを使って社会的な遊びをしましたが、音楽はありませんでした。

音楽セッションの後、脳イメージング技術である脳磁図(MEG)を用いて、音楽や音声のリズムに対する赤ちゃんの脳の反応を測定しました。

新しい音楽や音声はリズミカルに連続して提示されますが、時折、拍を飛ばしてリズムが乱れることがありました。

このようなリズムの乱れは、赤ちゃんの脳がどれだけリズムに合わせて磨かれているかを測るのに役立ちます。

脳は、予期せぬ変化を感知すると、特定の反応パターンを示します。

反応が大きければ大きいほど、赤ちゃんがリズムによく従っていることを示します。

研究結果

音楽グループの赤ちゃんは、コントロールグループの赤ちゃんに比べて、音楽と音声の両方に対する脳の反応が強かったのです。

このことから、生後9カ月という早い時期に音楽を体験することで、赤ちゃんの音楽と音声の両方のリズムを処理する能力が向上することがわかりました。

これらの能力は、言葉を覚えるための重要な構成要素です。

音楽体験によるその他のメリット

言語能力は、音楽トレーニングによって向上させることができるスキルの一例です。

音楽は、社会性と情緒の発達にも役立ちます。

音楽の効果

お互いに知らない8歳の子供のペアが、ビートを同期させて叩くという短いエクササイズを行った後、お互いに親近感が湧き、つながりを感じたと報告しています

また、14カ月の赤ちゃんが、大人がリズミカルに動くのに合わせて赤ちゃんを弾ませた後、大人に対して助け合いの行動をとる可能性が高いことを示しました。

音楽体験が幼児期の発達に与える影響について研究を続けていると、まだまだ多くの興味深い問題があることがわかります。

興味深い問題

例えば、音楽体験は社会的な環境である必要があるのか、音楽体験は社会的な環境でなければならないのか、赤ちゃんは音楽を聴くだけで音楽の効果を得られるのか。

また、言語能力を高める効果を持続させるためには、どの程度の経験が必要なのでしょうか。

音楽は人間にとって必要不可欠なものです。

何千年も前から人類の文化の中に存在しており、人と人とがつながるための最も楽しく力強い方法のひとつでもあります。

科学的な研究によって、音楽体験が赤ちゃんの脳の発達や言語学習にどのような影響を与えるのかを、今後も明らかにしていきたいと考えられています。

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