先延ばしってしてもいいのかな?
皆さんは先延ばしにしてしまった経験はないでしょうか?
おそらくほとんどの方はあると思います。
基本的に95%の人は何かしらの先延ばしで悩んでいるのです。
先延ばしをするというのは、人間が元々持っている性質なので、先延ばしをしてしまったからと言って自分を責めたりするのは良くありません。
ですが、できることなら先延ばしをなくした方が時間を有意義に使えるので、なくしたいと思うと思います。
ならば先延ばしの対策をしなければなりません。
上記で説明した通り、先延ばしは人間が元々持っている性質ですので、最初から先延ばしをしないで物事をできる人間はいないのです。
しかし、先延ばしをしない人もいますよね?
このような人は、先延ばしをしない技術を身につけているのです。
実は、とある性質が強ければ強いほど、先延ばしをしやすくなってしまうということがわかった研究がありますので、そちらの方をご紹介していきたいと思います。
では、早速ですが本題に入っていきたいと思います。
目次
先延ばしは損をしている
過去40年間にわたる世界中から集められた先延ばしに関するデータを分析した結果分かった事実についてになります。
世の中の先延ばしがどのくらい酷いかと言いますと、大体働いている人は働いている時間のうち4分の1を先延ばしによって無駄にしているのです。
どれだけ先延ばしをすることが損なのかがいかに分かりますよね。
いい先延ばし
先延ばしと言っても、いい先延ばしもあります。
例
例えば、いいアイデアを作ろうとしたりする場合、一度考えてそれに決定するのではなく、一度考えてからその考えを寝かせて、それから一定時間経ってからまた考える。
このような先延ばしに関しては、新しいより良いアイデアが思い浮かぶ可能性もありますのでいいのです。
ですので、クリエイティブなことに使う先延ばしはいいと言えます。
悪い先延ばし
この先延ばしは、先延ばしにすることが悪いというよりも、違うことをやるということがいけないのです。
例
例えば、「やらなければいけないことがあるけれど、30分だけ昼寝してからやろう」などはまだいいのですが、やらなければいけないことがあるのにスマホを触り始めたり、別の作業に取り組み始めてしまうのがよくないのです。
なぜこのような先延ばしが起こってしまうのでしょうか?
この先延ばしがなぜ起こってしまうかと言いますと、衝動性が原因なのです。
最近の研究によりますと、衝動性が高い人ほど先延ばしにするという研究が出ているのです。
性別による差はありませんか?
この悪い先延ばしは、女性よりも男性の方が傾向が強いのです。
ではこの衝動性が原因の先延ばしをやめるにはどうすればいいのでしょうか?
環境を整える
我々は代わりのものができてしまう環境では、どうしても代わりのことをしてしまいますし、誘惑があった場合誘惑に負けてしまうのです。
もし自分が違うことをやっているのを発見したら、衝動性に負けてやってしまった違うことができないようにする必要があります。
例
例えば、やらなければいけないことがあるのに急に掃除を始めてしまう場合、掃除をしなくてもいいように、本当にいらないものは捨てるなどの対策をすればいいのです。
環境を整備することによって、人間は誘惑に強くなるのです。
過去の不正を思い出す
逆に我慢できたところを想像してしまいますと、「前回我慢できたから今日はいいや」という様になってしまいますので、うまく行ったところを想像するよりも、誘惑に負けてしまったところを想像した方がいいのです。
長期目標を考える
自分が何かをやらなければいけないと感じた時に長期目標を考えればいいのです。
もし、あなたが先延ばしをしてしまうのであれば、この3つが簡単にできますので、試してみるといいでしょう。
先延ばしにする理由についてのいくつかの考え方
誰でも先延ばしにするものです。
私たちは、仕事の重要な締め切りや、勉強しなければならない試験、さらには請求書を整理したり、毎年の予防接種のために犬を獣医に連れて行ったりするような退屈な仕事をやらなければいけない時があります。
しかし、締め切りが迫ってくると、レポートを書く代わりにオフィスの整理整頓をしたり、試験勉強の代わりに車の掃除をしたりと、平凡な仕事が急に魅力的に見えてきます。
では、重要だとわかっていることには真剣に取り組まなければならないのに、なぜ私たちは先延ばしにしてしまうのでしょうか。
平凡な仕事の価値
先延ばしにするためには、自分の行動の価値を理解する必要があります。
ある行動をするかどうかを決定する脳のコントロールセンターは、前頭前野です。
このプロセスにより、過去に良い感情を持っていた場合は、何かをする可能性が高くなります。
脳のこの領域は、価値に基づいた判断や、一般的な意思決定に重要な役割を果たしています。
脳内の神経伝達物質は報酬を処理し、快感を生み出します。
報酬を得るための行動は、脳内の神経伝達物質であるドーパミンを放出させます。
そして、ドーパミンはそのような行動を強化し、私たちを良い気分にさせ、再びその行動を取る可能性を高めます。
課題を明確にする
来週のテストで良い点を取ることは、時間的に遠いため、本来の価値よりも低く評価されてしまうからです。
時間が経つにつれ、締め切りの時間的な近さは増していきます。
評価で良い結果を出すことや、締め切り前に仕事をこなすことの価値は以前と変わりませんが、即時性が高まることで、タスクを完了することがより重要になります。
また、性格に基づく先延ばしの理論として、「覚醒欲求」という考え方があります。
覚醒欲求
これは、先延ばしにする人には、ある種の性格的なタイプ、特にスリルを求める人が多いのではないかというものです。
重要な期限をギリギリまで残しておくと、ストレスのレベルが上がります。
そして、最後の最後にタスクを実行することで、完了した後には「興奮」という報酬を得ることができます。
このことは、このような人はプレッシャーの中でよりよく働くという考えを補強しています。
先延ばしにするのは性格の一面かもしれません。
あるいは、すぐに報酬を得られる活動をたくさん経験することで、あまり楽しくないが重要な仕事をすることが難しくなっているのかもしれません。
先延ばしを克服する
仕事を効率的に進め、気が散って先延ばしにすることを最小限に抑えるためのさまざまなテクニックがあります。
例
例えば、ポモドーロ・テクニックは、仕事のセッションを25分に分割し、終了時に5分間のフェイスブックの閲覧や短いコーヒータイムなど、ちょっとしたご褒美を与えるというものです。
このテクニックは、1日の生産性を向上させます。
似たような方法として、大きなプロジェクトの期限を自分で短く設定し、すぐに結果が出るような管理しやすいタスクに分割するという方法があります。
これにより、期限の近さが増し、最後の最後でタスクを実行しなければならない可能性が減ります。
この方法は、小さなタスクをまとめたタイムテーブルやリストを作成し、それぞれのタスクが完了したら自分にご褒美を与えるというシンプルなものです。
私たちは、気が散ることが多いので、先延ばしをする人にとっては天国のような生活を送っているように思えます。
先延ばしにする傾向があることを認めれば、自分の行動を管理し、より生産的になることができます。
おすすめの本
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