なぜあの人は大して仕事ができないのに過大評価されているのだろう?
- 周りに過大評価されている人がいる
- または自分自身が過大評価されてプレッシャーになっている
このように感じる人も少なくないのではないでしょうか?
いったい過大評価される人は、なぜされてしまうのでしょうか?
そんな疑問に対して、多くの仲間とたくさんのプロジェクトをこなしてきたソフトウェアエンジニアの筆者が自身のブログに、過大評価を得るための7つの方法としてまとめられていますので、ご紹介したいと思います。
では、早速ですが本題に入っていきたいと思います。
過度のコミュニケーションをとる
有益な作業をせずに生産的な仕事をしていると思われたいならば、多くの電話をかけたりメールを送ったりメモを作ったりすればいいのです。
多くの人はこういった作業を生産的な仕事と勘違いします。
もしも現在1日に1、2通のメールしか送らない人が、自身が取り組むプロジェクトで起こっていることの細部を説明するようなメールを何通も送るようになれば、周りの人は曖昧に「いつも忙しいやつだな」と思うようになります。
そして仕事仲間のところを周って話し込んだりすれば、周りからの評価は自然と変わります。
コミュニケーションをとることは生産的な行動かもしれませんが、過大評価を受ける人の過度な進捗報告などにはプロジェクトに関する言及が一切なかったりするわけです。
批判的
過度のコミュニケーションをとることで本人の能力とは別の架空の評価を築くことができるのですが、そこからさらに周りの人に指示を出し、批評家になれば、より架空の評価を積み重ねることができます。
例えばこのような指示です。
例
僕たちは少しスケジュールよりも遅れているから、報告書作成のためのタスクをあの子と共同でしてくれると助かるのだけれど。
これは、他人の指示に乗るよりも自分でその流れを作った方がはるかに楽だから、とのことです。
また、ほとんどの人は対立を避けて周りの意見をうかがいがちになるので、実際に指示を出す権限のないポジションにいたとしても、まれにその指示が通ったりするようです。
- 「大変だ2人とも。レポートは一体どうなっているんだ?僕が自分でやらなければいけないのか?」
と言えば、メンバーに
- 「自分はプロジェクトがうまく進んでいないことを不快に思っている」
ということを示せ、さらに他のメンバーに仕事を進めていないという「恥じらい」を感じさせることになるので、かえって仕事はスムーズに進むようになります。
自分を宣伝する
たくさんの状況報告メールを送る際には、常に歩き回り、どれだけ大変な仕事をしているのかを人に話すことも大事です。
例
「午後10時までこんなメールをしているよりも、家で家族と過ごしたいよ……まぁそんなことは無理なんだけどね。」
このような発言をすれば、いつも長時間働いている人と思われるようになります。
「午後10時まで」というのは単なる飾りなので、周りに認められるために毎日その時間まで仕事していなければならないというわけではありません。
もしもあなたが批判の対象になった際には、先月送ったプロジェクトの状況報告メールを全てリスト化して批判相手に見せつければいいのです。
あなたが5、6個メールを送信した時間を言えば、批判家は降参してあなたのパフォーマンスが完全無欠であることに納得するでしょう。
議論をうやむやにする
自身の仕事上のパフォーマンスで良い点を見つけられずにいる人は、いつでも話し合いを完全に脱線させることができます。
例
例えば、ソフトウェアエンジニアならば、仕事の批判をされた際に、プログラミングの哲学的な部分や「ソフトウェア工学の芸術」といった部分と、自分の悩みをかけ合わせればいいのです。
このテクニックは批判をそらす際に有効なだけでなく、プロジェクトが自分の好まない方向転換をしようとしている際などに、その決断を止めることもできます。
時間をうまく利用する
もしもあなたがある案を考えなければならない場合、プロジェクトを延期もしくは放棄させればそこから抜け出すことができます。
さらに、あなたの役割を誰か他の人のせいにすればより完璧です。
そのための素晴らしい方法は、大きなコミュニケーションギャップを作るというもの。
例
例えば、あなたは同僚と仕事をしていて、同僚は毎日午後6時に帰宅するとします。
午後6時1分に同僚宛に、「仕事を開始しようと思うが、それには君が持っているあの仕事の冊子が必要だ」という旨のメールを送ればいいのです、毎日同僚が仕事を始めるのが午前9時ならば、返事が来るまで15時間も経過してしまいます。
もしも運よくメールの返信が来たとしても、1、2時間の間を開けて返信すれば、あなたは数時間しかメールの返事を待っていなかったとしても、周りからは休みなく働いているように見え、重要な情報を持った同僚のせいで、何時間も待たされているようにも映るのです。
これで仕事に失敗しても、同僚のせいで仕事がうまく進まなかったように見えるというわけです。
先に言い訳を練る
過大評価をされる人の特徴について紹介している筆者は数年前、あるプロジェクトの指揮をとっていたそうで、そこであらかじめ用意された言い訳に出くわしたそうです。
その言い訳ですが、ある朝、筆者は当時取り組んでいたプロジェクトのメンバーに仕事の進捗をみせてもらうためにメッセージを送ったそうです。
しかしある人物は、
- 「昨夜から送っている自分のメールを見てください」
と返答してきたそうです。
筆者がそのメールをチェックすると、そこには
- 「時計が故障しています。なので私は作業を進めることができません。助言をください」
とありました。
すこしやり取りした後に、彼が言っていた時計というのはパソコンのタスクバーにある時計のことだと分かったそうです。
そして、筆者はパソコンの時計が故障しているとどうして仕事が進められないのか尋ねると、
- 「長時間にわたるアップロードがタスクの一部なので、時計が故障しているとタイムスタンプなどに何かしらの影響があるかもしれない。しかし、私はこの使用しているOSに精通していないので時計の直し方が分からなかったのです」
と言ったそうです。
これはイライラさせられる言い訳ではありますが、相手を責めるわけにもいかなかったとのことです。
なぜこのメールを送ることができたのかというと、それは先に言い訳を考えていたからなのでしょう、と筆者は記述しています。
論破できない方法で功績を認められる
他人に自発的にアドバイスをしたり、リーダーシップや精神論を説くことも良い架空の評価の高め方です。
仕事のプロジェクトが終わり検討会などをした際に、あなたがリーダーであろうがそうでなかろうが、周りはそれらのアドバイスや話を不本意ながら覚えています。
ここまでのテクニックを使って過大評価だけを積み重ねるのはいかがなものかと思いますが、逆に過小評価されていると常日頃から感じている人の場合、少しでも自分を良くみせようという「過大評価されている人」の姿勢にはアピールするために見習うべきポイントがありそうです。
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