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【筋トレの必要なし】適度な運動の効果・時間・目安について

男性

適度な運動ってどれくらいなのだろう?

健康を保つためにも適度な運動をした方がいいというのは多くの人がわかっていることだと思います。

ですが、「適度な運動」というのは、どれくらいのレベルの運動なのか分かる人は少ないのではないでしょうか?

そんな疑問の、週にどのくらいの運動を行うのが「適度」なのかを調べた研究がありますので、そちらをご紹介したいと思います。

この記事でわかること

  • 適度な運動の「適度」について

この記事を読むべき人

  • 健康でいたい人
  • 適度な運動をしたい人

では、早速ですが本題に入っていきたいと思います。

適度な運動量について

一般的に健康を保つためには週150分の運動が必要と言われていますが

  • 最低限どのくらいの運動量が必要か
  • 理想はどのくらいか
  • どれぐらいの運動が体にとって有害になるのか
  • より有効な運動の種類は何か

など、不明点は多くありました。

しかし、アメリカ国立がん研究所とハーバード大学の研究チームが中年を中心とする66万1000人のデータをもとに研究を行ったところ、上記の疑問の答えが導き出されたのです。

研究者らはまず、66万1000人のデータを各人の1週間あたりの運動時間で階層化し、まったく運動を行わない人から、現在推奨されている運動量の10倍以上の運動を行っている人までに分けました。

なお、「現在推奨されている運動量の10倍以上の運動」とは1週間に25時間以上の運動を行っているということです。

若くして亡くなるリスク

彼らの健康データを過去14年分の死亡記録と比較したところ、当然のことながら、最も若くして亡くなるリスクが高かったのは「全く運動しない」というグループでした。

しかし、意外なことに「推奨されている運動量に達しないものの、いくらかは運動を行っていた」というグループでも、若くして亡くなるリスクは運動をしないグループに比べて20%も少ないことが判明しました。

そして週に150分という、推奨量ちょうどの運動を行っていたグループは、全く運動していなグループに比べて死亡のリスクが31%も低かったのです。

週に150分の運動をするグループに属する人々は健康な体で比較的長生きできたそうです。

推奨量以上の運動について

一方で、推奨量の約3倍である450分のウォーキングを毎週行っていたグループの死亡リスクは、全く運動しなかったグループより39%低く、3倍の運動量にも関わらず推奨量の運動を行っていたグループと大差ない結果でした。

さらに、推奨量の10倍以上の運動を行っていた人々の死亡率は、推奨量ちょうどの運動を行っている人たちとほぼ同じだったのです。

つまり、「運動のしすぎが健康に悪い」という結果にはならなかったものの、ある一定量を超えると運動の効果はゆるやかに下がり始め、最終的に推奨量と変わらないところまでくるわけです。

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激しい運動と運動量

別の研究では、20万人のオーストラリア人の健康調査データが調べられたところ、どのくらいの激しい運動と運動量が適切かが判明しました。

激しい運動・運動量の適切なライン

研究者らが健康調査データと死亡に関する統計を比較したところ、「週に150分」という推奨量の運動を行えば、例えウォーキングという穏やかな方法であっても、死亡のリスクを下げられるということが分かりました。

この時、週150分の運動のうち30%を激しい運動に変えると死亡率がさらに9%下がり、30%以上を激しい運動に費やすと死亡率が13%下がるということがわかりました。

つまり激しい運動が死亡率を上げる」という結果は出なかったのです。

まとめ

もちろん、個人差はありますが、上記2つの研究から導き出せるのは「運動しすぎは体に悪い」とは言えないということと、健康な体で長生きするには「週に150分の運動を行い、そのうち20~30分は激しく体を動かすのがよい」とのことです。

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