やらなければいけないことがあるのに、なかなかやる気が出なくて困っている・・・
このように感じたことはないでしょうか?
何かやらなければいけないことがあるのにやる気が出ない理由は「精神疲労」が原因です。
精神疲労とは?
精神疲労というのは、人間関係や悩み事などのストレスを原因とする心の疲れのことです。
別に体は疲れていないのに頭が働かなかったり、やる気が出ない人というのは、精神疲労を感じている可能性がありますので、精神疲労対策をしないといけません。
ですので今回は、「精神疲労の正体」についてご紹介していきたいと思います。
では、早速ですが本題に入っていきたいと思います。
目次
精神疲労の症状
精神疲労といっても、自分が本当に精神疲労が溜まっている状態なのかどうかがわからないです。
これからご紹介します項目が複数当てはまっていた場合は精神疲労が溜まっている可能性がありますので注意してください。
精神疲労が溜まってしまった時に起こりやすい変化は、以下のようなものがあります。
他にもありますが、精神疲労の症状としては、このようなものがあり、脳の働きが鈍るだけではなく自律神経失調症のように、体のさまざまな部位に変化を感じるようになったりもします。
上記の症状が複数当てはまっていた場合は、すぐに精神疲労の対策をしたほうがいいでしょう。
精神疲労は身体能力を損なう
2009年に応用生理学の学術雑誌に発表された研究によりますと、「精神的な疲労は人間の身体能力を損なう」ということが示唆されています。
このことから、精神疲労は身体能力にも影響を及ぼすことがわかりました。
精神疲労はプロのランナーの心肺機能にも影響を及ぼし、性別によって差はない
こちらの研究は、2020年4月にスポーツ医学の学術雑誌で発表された研究で、「精神的疲労が高レベルランナーの心肺能力に及ぼす影響には性差はない」ということが示唆されました。
この研究は、ブラジルのプロのランナーが対象で、被験者を次の2つのグループに分けました。
- 45分間コンピューターゲームを行うグループ
- 45分間ただテレビでドキュメンタリー番組を見るグループ
また、この研究では男女での性別の差にも注目しましたが、精神的疲労が身体的能力に与える悪影響には目立った性別による差はなかったようです。
精神疲労の原因
いろいろな研究から精神疲労は恐ろしいということがわかっています。
ですので精神疲労が溜まっている人は対策をしたほうがいいのですが、そもそもどこから精神疲労がきているのでしょうか?
友達との関係や、恋愛でのパートナーとの関係、特に精神疲労が溜まりやすい人間関係は職場です。
たとえ職場にいなくても、休日に仕事の連絡が来るだけでも精神疲労につながってしまいます。
長く働けば働くほど、脳の過活動の時間が続き、精神疲労が一気にたまりやすくなります。
その他にも、「環境の変化」や「お金のこと」なども精神疲労につながってしまう可能性があります。
精神疲労の回復方法
精神疲労を回復させるためには、脳を休ませなければいけません。
なので脳を休ませる方法についてご紹介したいと思います。
睡眠
精神的なストレスによってなかなか眠れないという人もいらっしゃると思いますが、睡眠時間を十分に確保できないと脳は休めることはできません。
そして、ただ眠るだけではなく、質の高い睡眠を取る必要がありますので、寝る前にスマートフォンを触ったり、睡眠の前に運動をしたり、睡眠の前に食事をしたりするのはやめるようにしましょう。
軽い運動
長時間同じ体勢でいたり、運動しないでいると筋肉が凝り固まってしまいます。
なので軽い運動やストレッチを行い、疲労物質を排除していきましょう。
自然に触れる
人間は自然に触れるだけでもリラックス効果や集中力が向上することかがありますので、家の中で過ごすのではなく、休みの日には自然の多い場所に行ってゆっくり休むのも精神疲労の回復に効果的と言えるでしょう。
冬の運動は心身の健康維持に重要
北半球に冬が訪れ、気温が下がり、日照時間が短くなると、室内で過ごす時間を増やしたいと思う人も多いのではないでしょうか。
しかし、屋内で過ごすことは、運動不足と日中の光を浴びることの両方が原因で、意図しない健康被害をもたらす可能性があります。
1年を通して体を動かすことは、肉体的にも精神的にも多くの利点があります。
しかし、軽度の活動が減り、睡眠時間が増えたにもかかわらず、睡眠の質には差が見られず、また、天候に左右されずに行っている、計画的なエクササイズ・クラスや犬の散歩などの中程度および活発な活動の減少も見られませんでした。
また、プレプリント(査読なし)の研究では、春先のロックダウンの際に活動レベルが低下したことが示唆されています。
つまり、人々の活動がさらに低下する可能性があるということです。
冬の間に運動する意欲を失ってしまうのには、さまざまな理由があります。
寒くなると、多くの人(特に女性)が気分の落ち込みを感じます。
運動をする理由は、モチベーションにも影響します。
このように、気分次第で座りっぱなしの生活になってしまうことは容易に想像がつきます。
エクササイズの効果
定期的に身体活動を行うことで、体重、冠状動脈性心臓病、2型糖尿病、脳卒中、ある種の癌の減少など、身体の健康に役立つことが広く報告されています。
また、体を動かすことは、免疫機能の向上にもつながります。
身体活動はウェルビーイング(健康で幸福な状態)にも重要です。
特に思春期の子供たちは、自然の中で過ごすことで精神的な恩恵を受けます。
屋外での運動は、社会的な交流の機会を増やすことにもなり、それが可能であれば、冬の閉塞感の中で私たちの健康と幸福にとって重要なことです。
屋外で自然光を浴びながら運動することは、睡眠の質や身体の健康、ウェルビーイングの向上にもつながります。
このような精神的・肉体的なメリットを得るためには、十分な運動量を確保することが重要です。
英国のNHSでは、1週間の健康目標として、中程度の強度の活動を150分(または活発な強度の活動を75分)行うことを推奨していますが、これは1週間のうちに10分単位で簡単に行うことができます。
中程度の活動とは、心拍数が上がり、体が温かくなり、呼吸が速くなる程度のものです。
話すことはできても、歌うことは難しいというのが簡単な判断材料になります。
また、1週間のうち2日は、強化のための活動を行います。
運動のモチベーションを上げるのは難しいこともありますが、活動量を記録する活動量計(ウェアラブル加速度計)や携帯アプリ(歩数など)を携帯することで、モチベーションを上げ、目標を設定して達成することができます。
また、一緒に運動する人がいれば、運動に取り組むことができます。
ありがたいことに、冬でも体を動かす方法はたくさんあります。
スポーツや運動だけでなく、徒歩や自転車で通勤・通学したり、家事をしたりすることも有効です。
最も重要なことは、健康上の利点を最大限に生かすために、座っている時間を日中の屋外での運動や活動で埋め合わせることです。
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