ダイエット 科学

【ダイエット】食べていないのに太る理由について

女性/悩み

食べる量を減らしているのに太るのはなぜだろう?

みなさんはダイエットしていますでしょうか?

ダイエットをしている人の中には、食事の量を減らして痩せようとする人も多いと思います。

ですが、食事の量を減らしているのにもかかわらず太ってしまうと嘆いている人が多い印象を見受けられます。

痩せない原因というのは色々あります。

痩せない原因

  • 代謝の問題
  • 運動不足
  • カロリーの過剰摂取 など

これらの理由があるのですが、食べる量を減らしたのにもかかわらず、むしろ太っていってしまう現象はなぜ起きるのかということを調べた研究がありますので、今回はそちらの方をご紹介していきたいと思います。

この記事でわかること

  • 食べていないのに太る原因について
  • 余分なカロリー摂取をやめる方法
  • 気温と体型の関係

この記事を読むべき人

  • 痩せたい人
  • 食べる量を減らしても痩せられない人

では、早速ですが本題に入っていきたいと思います。

低糖質・低脂肪ダイエット

低糖質ダイエットと低脂肪ダイエットのどちらをやると痩せるのかを調べた研究になります。

この研究の中に、ダイエット中に人間がどれくらいうっかり食べ物を食べてしまうのかというヒントがあるのです。

研究内容

実験の参加者を以下の二つのグループに分けました。

  • 低糖質ダイエットをする209人
  • 低脂肪ダイエットをする205人

この二つのグループに分かれて、どっちの方が痩せるのかを調べました。

そして、低糖質ダイエットでも低脂肪ダイエットでもどちらでもいいのですが、ダイエットを行なっている人に対して「自分自身が主観的に何kcalぐらい食べたと思いますか?」ということを質問するのと同時に、数学モデルというモデルを使って、その人が本当に食べたカロリーがどのぐらいなのかということを算出するということも行いました。

要するに、自分が食べたと思っている量と実際に食べた量にどれぐらい差が出るのかを調べたのです。

この実験では、低糖質ダイエットと低脂肪ダイエットを行ってもらうのですが、カロリー制限は特に指示しないで行ってもらいました。

最初の8週間は、脂肪または糖質を減らします。

具体的に言いますと、最初の8週間は糖質または脂質を20gまで減らし、それから1週間ごとに1日糖質または脂質を5~15gずつ増量していくのです。

女性/悩み

なぜ増量するのですか?

なぜ増量するのかと言いますと、糖質と脂質を減らした状態で続くのは大変なので、無理をしないように続けれる量にするためです。

博士

そして、ダイエットをしている人達が生活しているところを1年間追跡して、知らないうちに摂取してしまっているカロリーの量がどれぐらいになっているのかを調べたのです。

人はダイエットをしているつもりになりがち

研究結果

この実験の結果、2グループとも最初の8週間のダイエットはダイエット前の食事量に比べて-800kcalほどのカロリーを落とすことに成功していたのです。

ところがこの後、気づかないうちに徐々に1日あたりのカロリー摂取量が増えていってしまい、1年後には糖質を制限したグループが-56kcalのみしか減っておらず、脂質を制限したグループは-75kcalしか減っていなかったのです。

女性/悩み

ダイエットを諦めて食べる量を増やしてしまったのでしょうか。

そのように思うかもしれませんが、この実験自体は1年間のダイエット実験ですので、実験参加者というのはダイエットしているつもりなのです。

博士

参加者は無理しない程度にできる範囲の続けられるダイエットをしているのですが、実際は全くカロリーが減っていなかったのです。

ですので人間は気を抜いてしまうとカロリーの計算がどんどん甘くなっていくのです。

大体120日目を過ぎたあたりからダイエットがグダグダになっていってしまって、実験参加者は食べていないと思っており、脂質や糖質を制限しているつもりでいるのです。

そして実験参加者は1年後に、実際のカロリーに比べて500kcalも少ない主観的なカロリー量を報告していたのです。

ですので主観的には摂取カロリーが少なく感じているけれど、実際の施主カロリーは普通なのでダイエットしているつもりなのに痩せておらず、むしろ太っていってしまうのです。

  • 食べてる量を減らしたのに太る
  • 食べなくても太るから体質のせい

このように言っている人のほとんどは、このように間違えたダイエットを行っているのです。

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余分なカロリー摂取をやめる方法

では、どうしたらカロリーの摂取を抑えることができるのかということについてご紹介していきたいと思います。

カロリー摂取を控える方法

  • 野菜をたくさん食べて野菜で一食分のお腹を満たす
  • プチ断食時間を設ける

一気に断食をすると痩せはしますが、体が抵抗して元の体重に戻そうとするので自分の維持カロリーの15%~20%にとどめるといいでしょう。

気温が下がると体重が増える?

新しい習慣に慣れるのは大変なことで、健康やフィットネスに影響を与えることもあります。

座りっぱなしになったり、活動的になったり、体重が増えたり減ったり。

この研究者は生物医学エンジニアとしての仕事の一環として、物理的要因が人間の代謝にどのように影響するかを研究しています。

  • 身長や体重
  • 重力
  • 気温 など

ポイント

研究者は、涼しい環境で長時間生活したり働いたりすると、体温が下がることを発見しました。

そうすると、カロリーを燃やす速度である代謝率が低下し、一般的に体重増加の原因となります

体内温度の維持

人間は恒温動物であり、比較的一定のコア体温を維持しています。

具体的には、涼しい環境でも体温を97度から101度の範囲に保つことができます。

体温を保つためには、異なるタイプの代謝活動があります。

基礎代謝

私たちが1日に消費するカロリーの約3分の2は

  • 呼吸
  • 血液循環
  • 細胞の成長
  • 脳の機能
  • 食物の消化

など、体の基本的な機能に使われますが、いずれも熱を発生させます。

また、体を動かすと、化学反応によって筋肉が収縮し、熱が発生します。

熱生成プロセス

「褐色脂肪」と呼ばれる特殊な組織内で起こります。

褐色脂肪は、氷河期の人類が凍えずに済んだ、進化の過程で残された適応策です。

褐色脂肪は、体温が非常に低くなったときに働きますが、多くの人は加齢とともに褐色脂肪が減少します。

体温と消費カロリー

体温が上がると、代謝率が上がり、より多くのカロリーが消費されます

これにより熱が発生し、さらに体温が上昇するという正のフィードバックプロセスが働き、通常、体温は健康的な範囲に保たれます。

しかし、このプロセスは温度に非常に敏感です。

体温と代謝量

体温が1度下がるごとに、代謝量は7%以上減少します。

つまり、体温が38度(平熱の高い方)の人の安静時の代謝率は、36度(低い方)の人よりも最大で30%高いということになります。

ポイント

体温を4度上昇させると、平均的な人が1日に活動して消費するカロリーよりも多くのカロリーを消費することができます

体温と運動量の関係

環境を変えることで体の仕組みが大きく変わり、健康やフィットネスにも影響を与えるのです。

体重が増えているのに原因がわからないという人は、自宅や職場の温度設定を確認してみましょう。

オフィスの温度は21度前後に保たれていることが多いので、同僚の多くが寒いと言ってセーターやジャケットを着ていたり、スペースヒーターを使っていたりします。

一日中デスクワークをしている女性や男性にとっては、この温度は寒すぎます。

しかし、これでは不快なだけでなく、健康にもよくありません。

「正しい」室温とは、暑すぎず寒すぎず、快適に過ごせる温度のことです。

一般的には、適度な湿度で22度から27度の間ですが、19度から30度の間もあります。

寒いオフィスで働くと、代謝が落ちます

代謝率の低下

体重管理が難しくなるだけでなく、代謝率の低下は、免疫反応の低下、心臓へのダメージ、2型糖尿病の発症リスクの増加につながります

サーモスタットをコントロールできない場合でも、一日中コートを着ている以外にもいくつかの選択肢があります。

新しい技術としては、暖かさと寒さの感覚を変えるウェアラブルなパーソナルデバイス、心拍出量を増やすことで代謝率を上げるパッシブエクササイズデバイス、従来のスペースヒーターの「スマート」バージョンなどがあります。

いずれにしても、快適に過ごせるように最善を尽くしましょう。

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