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【筋トレは意味がない?】痩せたいなら有酸素運動よりも筋トレをするべき理由について

女性

ダイエットをするならば、筋トレをしたほうがいいのだろうか?

ダイエットをしようと考えている人が思いつくダイエット方法の多くは、食事制限だったりランニングなどの有酸素運動だと思います。

ですが実は、ダイエットには筋トレが非常に効果的なのです。

女性

でも、筋トレをすると筋肉がついて、ガタイが良く見えたりしませんか?

よくそのような疑問を抱く女性がいますが、男性よりも女性の方が筋肉がつきにくいので、ダイエットを目的で筋トレを行うのであれば筋肉は大きくなったりはしませんので、痩せたい女性は筋トレを嫌がらずにやったほうがいいのです。

博士

そんな筋トレですが、イギリスのリヴァプール・ジョン・ムーア大学でスポーツ科学を研究している専門家らが、筋トレが筋肉を増やすだけでなく、脂肪を効果的に減少させてくれるのは一体どんな仕組みなのかを、分かりやすく解説していますのでご紹介したいと思います。

この記事でわかること

  • ダイエットには筋トレが効果的な理由について

この記事を読むべき人

  • ダイエットを考えている人
  • 痩せたい人
  • 筋トレの効果を知りたい人

では、早速ですが本題に入っていきたいと思います。

筋トレは脂肪を減少させる

リヴァプール・ジョン・ムーア大学でスポーツ科学を研究している

  • デビッド・R・クラーク
  • カール・ランガン・エバンス
  • ロバート・M・アースキン

この3人によると、筋肉は2つのメカニズムにより、脂肪を減少させてくれるとのことです。

アフターバーン効果

当たり前ですが、運動するときに筋肉は休むときよりも多くのエネルギーを必要とします。

このエネルギーは、酸素の助けを借りて、脂肪と炭水化物(筋肉、肝臓、脂肪組織内に保存されている)を分解するという筋肉の能力から来ています。

ですので運動中、私たちはより速く呼吸し、私たちの心臓はより多くの酸素、脂肪、炭水化物を運動筋肉に送り込むためにより一生懸命働きます。

運動後の筋肉

しかし、実は運動が終わった後も、筋肉は保存されている脂肪や炭水化物を分解してエネルギーを消費し続けており、酸素の消費量も運動後しばらく増加したままになっているのです。

この現象は、「運動後酸素過剰消費(EPOC)」もしくは、一般に「アフターバーン効果」と呼ばれています。

アフターバーン効果の程度や持続時間は、運動の種類、運動時間、強度、食事の内容などに左右されます。

ポイント

クラーク氏らによると、複数の大きな筋肉を使用し、疲労する一歩手前まで運動を継続させると、アフターバーン効果が高く、また長時間持続するとのことです。

特に、クラーク氏らがアフターバーン効果を最大限に発揮させるトレーニング法と位置づけているのが、不完全回復をはさみながら高強度・短時間の無酸素運動を繰り返す高強度インターバルトレーニング(HIIT)です。

HIITにより筋疲労が蓄積されると、損傷した筋肉を回復させるとともに、枯渇したエネルギーを補給するため、大量の酸素とエネルギーが消費されます。

これが、アフターバーン効果が余分な脂肪を減少させるメカニズムなのです。

安静代謝率(RMR)

筋トレは、長期的な減量にも効果的ですが、これは、筋肉の大きさが何もしていない時に必要とするエネルギーの60~75%を占めている「安静代謝率(RMR)」の決定に大きな影響を与えているからです。

筋力トレーニングで筋肉が肥大化すると、RMRも増加し、それによって脂肪の消費を長期的に増加させることができます。

研究結果

2020年7月に発表された、過去の論文18件を横断的に精査した研究によると、筋骨格に負荷をかけることを目的とした筋力トレーニングの一種である「レジスタンストレーニング」はRMRを高めるのに有効だったのに対し、有酸素運動のみや、有酸素運動とレジスタンストレーニングの組み合わせはそれほど効果的ではなかったとのこと。

クラーク氏らが勧めるレジスタンストレーニングは、「何回繰り返すことが可能か」を基準に運動の強度を決める最大反復回数(RM)法を採用したレジスタンストレーニングです。

理想

特に、6~10回ほどで「もうこれ以上できない」と思えるような強度のトレーニングを、休憩をはさんで3~4セット、週に2回ほど各筋肉群ごとに行うことが理想的だとのことです。

クラーク氏らは、以下のように述べています。

クラーク氏ら

レジスタンストレーニングは、運動後のアフターバーン効果を高め、筋肉を大きくすることで安静時に燃焼されるカロリーを増やし、脂肪を落とします。これに健康的な食事を組み合わせると、余分な体脂肪をさらに減少させることができるでしょう。

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