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【優柔不断は悪くない】決断力がある人の特徴について

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決断力がある事はいいことなのかな?

皆さんは決断力がありますでしょうか?

すぐに決断できる人もいれば、優柔不断で決めるのに時間がかかってしまう人もいます。

このような悩みを抱えている人は少なくありません。

実は、決断力のある人は、自分の選択に自信を持っているかもしれませんが、他の人よりも決断力があるわけではないのです。

簡単に言うと、決断力のある人は物事を決める時に自信を持って決めるのですが、その判断が正しいとは限らないというわけです。

つまり、優柔不断の人は決断力がないのですが、正しい判断をする可能性が高いのです。

そんな「決断力」について、新しく分かった研究についてご紹介します。

この記事でわかること

  • 決断力のある人の特徴について
  • 決断力と正しい意思決定について

この記事を読むべき人

  • 決断力がある人の特徴を知りたい人

では、早速ですが本題に入っていきたいと思います。

行動重視型と状態重視型

決断力のある人と優柔不断な人の違いに関する研究の出発点は、参加者を区別するための信頼できる方法を見つけることでした。

研究チームは、日常の選択や行動について「はい」か「いいえ」で答える「行動統制尺度」を使用しました。

行動統制尺度の例

例えば、新しいゲームを覚えた後、すぐに飽きてしまうかどうかなどです。

この尺度によって、その人が行動重視型か状態重視型かを知ることができます。

行動重視型

行動重視型の人は、行動を重視します。

逆境に直面しても、より決断力があり、柔軟で、自分の意思を実行に移す傾向があります。

状態重視型

状態志向の人は、自分の感情的な状態を重視します。

優柔不断で、選択したことになかなかコミットできず、コミットメントを放棄することが多い傾向があります。

研究について

研究内容

研究では723人を調査し、その中から最も行動的な60人と最も状態的な60人を選び、主要な実験に参加させました。

参加者は、リスクの低い選択を伴う一連の認知課題を行いました。

例えば、単純な知覚(点の雲が左に動いているか右に動いているか)や嗜好(2つのお菓子のうちどちらを食べたいか)をテストしました。

2つのグループ間で以下の認知プロセスを比較しました。

  • 証拠処理速度(新しい情報を獲得する速さ)
  • 意思決定の慎重さ(選択を確定するために、どの程度知る必要があるか)
  • 初期バイアス(選択がどの程度事前知識の影響を受けるか)
  • メタ認知感度(どれだけ正確に自分の選択の正しさを判断できるか)
  • メタ認知バイアス(自分の判断にどれだけ自信があるか)

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決断力がある人とない人の違い

行動型と状態型の違い

すべての実験を通して、2つのグループの唯一の違いは、行動派が自分の選択に自信を持っていることでした。

正確さ、スピード、慎重さ、偏り、敏感さには何の違いもありませんでした。

行動重視のグループは、何ら優れているわけでも、速いわけでも、正確なわけでもないにもかかわらず、より自信を持っていたのです。

確かに、昼食に何を食べるかさえ決められないと、過剰に思えたり、時には衰弱してしまうこともあります。

優柔不断は、目標を達成する妨げになります。

優柔不断のメリット

しかし、優柔不断な人は決して選択するのが下手なわけではありません。

決断力のある人と同じくらい速く証拠を処理し、予備知識を活用することができます。

大学選びや家の購入など、人生を左右する選択をする際には、慎重に検討することで利益を得ることができます。

選択したことに自信がなくても、自信があっても、結果に影響を与えることはできません。

しかし、それは将来のものに影響を与えることができます。

国家志向の人は、その選択が正しいかどうか確信が持てないので、目標を追求することがより大きな課題となるのです。

これは、試験準備、運動、新しい技術の習得などに関連していることは容易に想像がつきます。

自分が有意義な進歩を遂げているという確信が持てなければ、定期的な練習を思いとどまることができます。

この自信の差の理由は、まだきちんと説明されていません。

しかし、人が感情をコントロールする方法との関連性を示唆する研究もあります。

成功する人とそうでない人がいるのは、この自信のギャップが原因かもしれません。

おすすめの本

「決断力」についてもっと知りたい人は、こちらがおすすめです。

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