悪い姿勢って治るのかな?
勉強をしていたけれど、集中が切れて座っているのがつらくなったからベッドに移動して勉強していたら、気がつくと寝てしまっていた。
机に向かって勉強をしているけれど、猫背になったり肘をついたりしながら勉強している。
こんな経験はないでしょうか?
このように、集中力が切れてしまう原因というのは、実は「姿勢」にあります。
作業を始める前に姿勢を整えるということをするだけで、あなたの体は集中しやすい状態になるのです。
ですので今回は、良い姿勢がもたらすメリットについてご紹介していきたいと思います。
では、早速ですが本題に入っていきたいと思います。
目次
脳と姿勢の関係
健康な人の脳には常時、体内の全血液の15%が集まっています。
しかし、脳の大きさ自体は全体重に占める割合の2%ほどです。
そんな小さな機関が大量の血液を必要とするのは、脳がいかにたくさんのエネルギーを求め、使っているかを示しています。
この脳へ向かう血流と密接に関係しているのが、「姿勢」なのです。
血流は心臓がポンプの役割を担い、体内を巡っていきます。
通常であれば、この血液の循環だけで生活するに足りるエネルギーが全身に供給されます。
しかし、運動などをすると心臓の鼓動が速くなるように、エネルギーを多く使う時には変化が生じます。
これは集中力を維持して発揮させたい時も同じで、脳は通常時よりもブドウ糖と新鮮な酸素を必要とします。
そこで問題となってくるのが、「姿勢」なのです。
勉強や仕事は座ったまま続けることが多いわけですが、座り姿勢というのは長時間になってしまうと無意識のうちに崩れてしまいます。
悪い姿勢と改善方
色々な姿勢がある中で、どのような姿勢が集中力を低下させる原因になってしまうよくない姿勢なのかをご紹介していきます。
そして、その悪い姿勢の改善方法もご紹介していきます。
皆さんも現在の姿勢が、これから紹介する悪い姿勢に当てはまっていないか確認してみてください。
背中が丸まっている
パソコン、教科書、スマホ、ゲームなどに集中してしまい、顔が前に出て背中が丸まっている姿勢は良くありません。
つまり、猫背です。
顔を前に出さずに、顎を引き、頭を首の上に乗せるイメージで真っ直ぐにします。
片肘をついている
頭の重さを支えるように片手で頬杖をつき、考えたり、体を支えるために片肘をついてしまう姿勢は良くありません。
腰が伸びてしまっている
確かに楽な姿勢ではあるかもしれませんが、背もたれに背中をもたれさせて、お尻は椅子の前の方に出てしまっている姿勢は良くありません。
脚を組んでいる
癖になってしまっている人も多いと思いますが、気づくと脚を組んで体を斜めにして机に向かっている姿勢は良くありません。
この4つのポイントを意識して座ることは、非常に面倒くさいと思いますし、姿勢に注意するばかりでポイントを常に意識するばかりで作業の能率が落ちてしまうと本末転倒ですので、1日に何回か正しい姿勢を思い出して座り直してみる習慣を作るようにしましょう。
15分に1回立ち上がる
なので、15分に1回のペースで一旦椅子から立ち上がり、脳に新しい刺激を伝えて、集中力を維持させるのが良いでしょう。
手を洗いにいく、飲み物を取りに行くなどの立ち上がる動作であれば、仕事や勉強中にも自然と取り入れることができます。
なので仕事や勉強は立ってやるものという固定概念を捨てて、立ちながら仕事や勉強を行うのも効果的でしょう。
悪い姿勢は治るのか?
姿勢とは硬い概念ではありません。
もっと流動的なものであり、変化の幅が大きいものです。
にもかかわらず、「良い」とか「悪い」とか、善し悪しにかかわらず、単純化されすぎていることが多いのです。
姿勢は、身体的要因と心理的要因を含む、日常生活の様々な側面に影響されます。
姿勢の身体的要因
身体的要因とは、どのような姿勢でどのくらいの時間座っているか、どのくらい活動しているか、身体に繰り返し負担をかけていないか、などです。
姿勢の心理的要因
心理的な面では、ストレスへの対処の仕方、仕事や社会生活、家庭生活のバランス、自尊心などが姿勢に影響します。
心理的な要因が痛みの感じ方を左右し、増幅させることは広く認められています。
姿勢の悪さが身体の痛みにつながることを考えると、無視することはできませんが、姿勢の問題に対処する際には、心の役割も考慮する必要があります。
生理的
みなさんは、親や学校の先生などから「背筋を伸ばして座りなさい」と言われたことを覚えているでしょう。
私たちは本能的に、この言葉には何か真実があると感じていました。
痛みの原因は、筋肉や靭帯などの関節や軟部組織にあります。
想定外の体勢でいると、筋肉や靭帯に負荷がかかり、異常な力にさらされます。
完璧な姿勢というものはありません。
主に、座り方や立ち方には無数の変数がありますが、一般的に、人は生まれつき特定の姿勢を持っているわけではありません。
しかし、ある種の姿勢は他の姿勢よりも一般的です。
例
例えば、オフィスワーカーは、悪い座り方の習慣のために「背中が揺れる姿勢」になりやすいかもしれません。
時間が経つにつれ、これらの身体的要因は私たちの全体的な姿勢に影響を与え、放っておくと首や背中の痛みの原因となります。
心理的
もちろん、これは生理学的な解釈に基づいていますが、同様に重要で、問題を訴える人によく見られるのが、人が心理的な要因にどう反応するかということです。
どちらの理論も、意識的か無意識的かにかかわらず、ボディランゲージで自分の気持ちを相手に伝えることができます。
姿勢を治す
では、悪い姿勢は治せるのでしょうか?
姿勢についてのアドバイスはたくさんありますが、気をつけなければならないのは、治したいのが即効性のある症状(例えば、腰痛)なのか、それとも根本的な原因なのかということです。
臨床経験によると、多くの人は痛みという目の前の症状を何とかしたいと思っており、根本的な原因があることに気づかないことが多いようです。
このように、何が原因で姿勢の変化が起きているのかが分からないため、アドバイスが難しくなります。
また、他の要因に気づいていても、自分の症状の感情的な面については、なかなか話しにくいものです。
もちろん、両方に対応することは理想的ですが、私たちが自分の体を扱う方法は理想的とは程遠いことが多いのです。
もし、無意識のうちにある姿勢をとっているのであれば、それを意識させることで、その姿勢を自分のものにすることができ、過度の負担を防ぐために定期的にその姿勢から離れることを学ぶことができます。
また、痛みや違和感のある仕事やスキルを身につけるために新たな姿勢をとる必要がある場合は、意識して繰り返し修正することで違和感を和らげることができます。
また、姿勢は加齢とともに変化するものであることも理解しておく必要があります。
理論的には、若い頃は関節や組織にかかるストレスや力をより多く吸収できると考えられます。
しかし、多くの人は、加齢に伴う組織の変化により、このようなストレスに耐えられなくなり、回復に時間がかかるようになります。
どのような場合でも、問題のある姿勢を改善する方法を学ぶことをお勧めします。
姿勢、持ち上げ方、運動量、ストレス管理、仕事と生活のバランスなど、日常生活を簡単に変えることが出発点となります。
また、生理的なストレスと心理的なストレスの両方を考慮することも大切です。
これができないと、必然的にエピソードが繰り返され、痛みの認識が深まり、回復が遅れてしまいます。
また、特に問題がある場合には、資格を持った医療専門家に適切なアドバイスを求める必要があるかもしれません。
どうしても自力で姿勢を改善したいのであれば、このような商品を試してみるのも一つの手でしょう。
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