コーヒーはダイエット効果があるのかな?
コーヒーダイエットというものがあるように、コーヒーはダイエットをするのにもってこいの飲み物というイメージがある人もいらっしゃるのではないでしょうか?
ダイエットのためには、有酸素運動によって脂肪を酸化させ、効率良く燃焼することが非常に重要ですので、ただコーヒーを飲むだけではダイエット効果は得ることができません。
ですが、スペインのグラナダ大学の研究チームが発表した研究結果から、運動を始める30分前に濃いコーヒーを飲むと、脂肪燃焼の効率が劇的に向上することが分かっていますので、今回はそちらをご紹介したいと思います。
では、早速ですが本題に入っていきたいと思います。
コーヒーと脂肪燃焼の関係
グラナダ大学の生理学者であるFrancisco José Amaro-Gahete(フランシスコ・ホセ・アマロ=ガヘテ)氏が率いる研究チームが発表した研究になります。
研究チームはカフェインと運動の関係を研究するため、15人の男性を対象とする実験を行いました。
研究チームによれば、このカフェイン量は「濃い目のコーヒー一杯に含まれるカフェインの量」とほぼ同程度だとのことです。
では、運動前にコーヒーを飲めばいいのですね!
ただし、実験のサンプル数が15人とかなり少なく、朝の運動や食事量が影響している可能性もあるため、今回の研究結果だけでは科学的根拠にやや乏しい部分があります。
それでも、総評として今回の実験結果は、「午後にある程度のカフェインを摂取してから運動を行うこと」が、有酸素運動中の脂肪燃焼を増加させる方法であることを示唆しています。
まとめ
ですので、痩せたいと考えている人は、午後に運動をする習慣と、運動をする30分前にコーヒーを飲む習慣をつけるといいでしょう。
コーヒーのメリット
普段からコーヒーをあまり飲まない人からすると、コーヒーを飲むのはいいことなのかどうかよく分からないと思います。
実は、コーヒーには健康上のメリットがさまざまあるという研究結果が存在しますので、そちらをご紹介していきたいと思います。
心不全のリスクが低下
心不全のリスクに関する研究で、心不全のリスクには204種の要素が関係していると判明しました。
中でも、喫煙・婚姻状況・BMI・コレステロールなどの要素41種は特に影響が大きいことが確認されました。
FHS、CHS、ARICという3つの大規模調査の全てにおいて、コーヒーはどの食事要因よりも心不全の長期リスクの低下と関連していたのです。
ただし、コーヒーが下げる心不全リスクは、「飲む量」に大きく依存します。
なお、3杯と4杯以上の差については、1日4杯以上飲む被験者がごくわずかしかいなかったため、結論は出せなかったとされています
一方、コーヒーには
- 脳卒中のリスクを下げてくれる
- 冠状動脈性心臓病のリスクを下げてくれる
このような研究結果が発表されてきましたが、今回の研究ではこうした脳卒中・冠状動脈性心臓病のリスク軽減効果は確認できませんでした。
ただしカフェインレスコーヒーについては心不全のリスク低下とは無関係であることが示されており、研究者のカオ氏は「心不全リスクの軽減にはカフェインが重要な役割を果たしている可能性がある」と指摘しています。
死亡リスクの低下
20万人の被験者のデータを調べたところ、総合的に見るとこのようなことが判明しました。
研究を率いたHarvard T. H. Chan School of Public Healthのフランク・フー教授は、「これまでの研究や今回の研究によって、コーヒーを飲むことが健康的なライフスタイルにつながることが示されました」と語っています。
また、過去の研究で「適度なコーヒーの摂取は死亡率を下げる」というところまでは分かっていたのですが、コーヒーをたくさん飲むことが健康にどう関わってくるのかは明らかになっておらず、コーヒーが好きな人は喫煙率が高いことも調査の障害になっていました。
そこで、今回の研究は「コーヒーをたくさん飲むこと」と「喫煙」という点にも着目しました。
マイアミ大学のガードナー教授は、コーヒーをたくさん飲む人について「コーヒーを適度に飲む人と同じような健康上の利益を得られる」と語っています。
脳の活性化
コーヒーに含まれるカフェインはドーパミンを放出するため、コーヒーは世界で最も人気のある「精神活性剤」と考えられています。
このようにコーヒーにはさまざまなメリットがありますが、だからといって飲み過ぎてしまいますとカフェイン中毒になってしまう可能性もありますので、飲みすぎないよう気をつけるようにしましょう。
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