話すのは苦手だから、せめて聞き上手になりたい!
あなたは、「聞き上手」になる方法を知っていますか?
それは、私たち全員が必要とするスキルであるだけでなく、私たち全員が切望するものでもあります。
「他人の話を聞く」ということは普段からよく行うことですが、上手に他人の話を聞くことはなかなか簡単にできるようなことではありません。
会話をしていてもどのように言葉を返せばいいのか分からないから、とりあえず相槌ばかりをしてしまうという人も多いのではないでしょうか?
他人の話を聞くのが上手なだけで、相手と信頼関係を築きやすくなったり、相談事などをしてくれたり、会話の幅がどんどん広がったりしますので、ぜひ聞き上手になれるのならなりたいものです。
そんな「聞き上手」になるための4つのポイントをご紹介したいと思います。
では、早速ですが本題に入っていきたいと思います。
相手の言葉を繰り返す
簡単なことですが、まるで魔法のように効果があります。
基本的に、あなたが聞き手である場合、最初の反応は常に話し手が言ったことを繰り返すことです。
ロボットみたいで、人工的で、鬱陶しいと思うかもしれませんが、試してみてください。
例
例えば、友人から以下のように言われたとします。
- 私のルームメイトは最悪よ!
3日間も流し台に食器をため込んでいるのよ!
このように言われたら、以下のように返答しましょう。
- 流し台に食器が山積みみたいだね
- 流し台に食器が3日間もあったの?
このように「~みたいだね」「~だったの?」と返答します。
より複雑な状況では、これはあなた方2人が同じ考えを持っていることを確認することにもなります。
会話がうまくいかないのは、どちらかが相手の意味を取り違えていることが原因であることが多いのですが、リフレクションを使えば、思い込みが完全な議論に発展する前に、全員がそれをキャッチする機会を得ることができます。
回答ではなく質問をする
話し手は何よりも「共感」を必要しており聞き手に問題の解決を求めていない場合がほとんどです。
誰かが問題を抱えたままあなたのところに来たのなら、その人は何かを吐き出したいと思っている可能性が高いです。
また、人はすぐに問題解決をしてほしいとは思っていません。
なぜなら、感情的な体験の絶頂期には、何よりも緊急に共感が必要だからです。
この瞬間は、あなたではなく、彼らのためにあるのです。
ですから、誰かが初めて問題を抱えた状態であなたのところに来たとき、あなたの演繹的推論能力を発揮するのは良いタイミングではありません。
質問をすることで、あなたが気にかけていることを示し、その友人が必要としている注意を喚起してあげましょう。
まずはいくつか質問をして、相手が話したいことを引き出していく必要があります。
例
たとえば相手から、以下のように相談されたとします。
- 「6週間前に別れた恋人が違う人と結婚してしまった」
このように相談された場合は、
- 「どんな人と結婚したの?」
- 「どうやって結婚を知ったの?」
こう質問することで相手が抱える問題を引き出すことで、最終的にどのようなサポートをするべきか方向性を探ることができるのです。
なのでいきなり回答をするのではなく、まずは質問をするようにしましょう。
相手の意見に同意できなくても話し手の意見を認める
他人の話を聞くうえで、共感できないことや、相手が明らかにおかしいことを言っている場合もあります。
そのような時は、話を聞くうえで共感が大事であるとしながらも、相手が間違っている可能性がある場合は、相手にやみくもに同意すべきではありません。
相手の考えが間違っている場合は、考えをうのみにして同意するのではなく、まず相手の感情を肯定することから始めます。
たとえば、相手が以下のように言ったとします。
- 職場のみんなが私を狙っているから腹が立つ
このように言った場合、あなたは以下のように言いたくなるかもしれません。
- ただの妄想では?
- そんなの知らねーよ
相手の言葉が妄想であるかどうかにかかわらず、相手の不満が本物であることは事実です。
ですので、このような場合にできることは、まず相手の気持ちを確認することです。
- 怒るのもわかるよ
このように、まず相手に気持ちを理解していることを伝えます。
時間を置いて、核心を突く質問をすれば、相手を冷静にすることができるかもしれません。
ただし、感情の理解をしっかり示しておかないと、相手に質問する機会を得るのは難しくなってしまいます。
迷惑なアドバイスは控える
話し手は何よりもまず共感を必要としています。
- 何をすべきか教えて
- どうすればいいか教えて
このように言って、明示的にアドバイスを求めてきた場合ですと、自分なりのアドバイスをしても良いでしょう。
ですが相手がアドバイスを求めてこない場合は、以下の3つのポイントを繰り返して、相手との理解と信頼を築いていく必要があります。
- 相手の言葉を繰り返す
- 回答ではなく質問をする
- 相手の意見に同意できなくても話し手の意見を認める
もし相手があなたの意見を無視していたり、疑っていたり、あなたの意見ではなく相手自身の考えを重視していると感じたら、相手があなたのアドバイスを素直に聞くことはありません。
本当に役立つアドバイスがあるのなら、それをする前に、積極的に耳を傾けることに投資してください。
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