片頭痛がひどくて悩んでいる・・・
片頭痛でよく悩んでいる人ならわかると思いますが、片頭痛が起きると何もやる気が出なくなりますし、辛いですよね。
私も夏場の暑い時期にはほぼ毎日頭痛に苦しめられていたので、辛さがよく分かります。
そんな片頭痛ですが、家に頭痛の薬がある場合は薬を飲めば楽になりますが、家に薬がない場合、買いに行くのも辛くて行けない状況に陥ってしまったりもすることもあると思います。
ですので今回は、薬を使わずに片頭痛の発症率と痛みを緩和する方法について、とある研究によって明らかになりましたので、そちらをご紹介していきたいと思います。
では、早速ですが本題に入っていきたいと思います。
目次
片頭痛とは
あなたやあなたの身近な人が片頭痛に悩まされているなら、それが普通の頭痛以上のものであることがわかるでしょう。
- 頭痛
- 吐き気
- 嘔吐
- 光や音に対する過敏性
これらなどの症状を繰り返します。
このタイプの片頭痛は、視覚障害や言語障害、筋肉の変化などの神経学的障害を伴い、片頭痛の少し前または初期に経験することが多いです。
視覚的なオーラは、物体の周りや視界の端にキラキラとした光が見えたり、波打つような映像が見えたり、一時的に視界が失われたりします。
視覚以外の影響としては、以下のものがあります。
- 脱力感
- 言語障害
- めまい
- 顔や舌
- 手や足のしびれ
片頭痛は、欧米人の約12%が罹患しており、女性の18%、男性の6%、子供の4%がこの症状に悩まされています。
片頭痛の有病率は文化的にもかなり差があり、世界的に見ても白人の有病率が最も高いと言われています。
また、片頭痛に関連する医療費もかなりの額にのぼり、毎年、片頭痛の診察や治療に数百万ドルが費やされています。
片頭痛の原因
遺伝学者は、10年以上にわたって片頭痛の分子遺伝学的研究を行ってきました。
その結果、片頭痛を起こしやすくするいくつかの遺伝子(MTHFR、エストロゲン受容体、Notch 3、TRESK遺伝子など)を特定しました。
何らかの原因で三叉神経が刺激を受けると、その刺激でセロトニンなどの神経伝達物質が血液中に出て脳の血管が拡張し、周囲に炎症が起こるのと同時に、拡張した血管が周りに張り巡らされた三叉神経を圧迫するため、動脈が脈打つたびに拍動性の痛みが起きるのです。
ただ、片頭痛は三叉神経が痛みに過敏になっているところに、もう1つの要因が重なってしまい起こるとされています。
そのもう1つの要因についてご紹介したいと思います。
ストレス
頭の周りや首の後ろから肩、背中にかけての筋肉が緊張するために起こる頭痛の「緊張型頭痛」はストレスが原因なのですが、片頭痛というのはストレスがかかっている最中よりも、ストレスから解放された時に発症しやすいのです。
気候
この季節になったら頭痛が起きやすいというのは人それぞれですが、気候も片頭痛と関係しています。
私自身は、
- 換気されていない部屋
- 夏の暑い時期に長時間外にいる
これらが頭痛の原因になります。
このように、
- 強い光
- タバコの匂い
- 香水の匂い
これらなども頭痛の原因になる人がいます。
睡眠
片頭痛は睡眠との関係があることがわかっており、「寝不足」や「長時間の睡眠」によって起きることもあります。
血糖値の低下
空腹によって血糖値が下がった時にも片頭痛は起きやすい傾向があります。
欧米などでは、チョコレートや赤ワイン、チーズなどの食べ物は血管を広げる作用があるため片頭痛を誘発するといわれていますが、日本人ではこのような食べ物で起きる人はそれほど多くはないみたいですが、中にはチョコレートが頭痛の原因になる人もいるでしょう。
私は何故かコロッケを食べると頭が痛くなります。
片頭痛の研究
2017年にアメリカのアリゾナ大学のモハブ・イブラヒム氏が率いる研究チームが、マウス実験(ネズミを使った実験)で「緑の光が神経障害による痛みを減少させる」ということを報告していたのですが、今回新たに、同様の緑の光で人間の片頭痛を治療できる可能性を示しました。
それが、2020年にアリゾナ大学保健科学部が行った研究になります。
片頭痛持ちの被験者29人を対象に実験を行ったのですが、この29人は過去に片頭痛治療を試したものの、いずれも効果がみられなかったという経歴を持っている人たちです。
緑の光は片頭痛の緩和効果がある
実験後に研究チームが分析を行ったところ、被験者は緑の光を浴びることで、以下のような結果が見られました。
では、片頭痛が起きた時は、緑色の光を使えばいいのですね。
ただ、1つ問題点があります。
なので、もし片頭痛になってしまったら、一度部屋を緑色の光にしてみて試してみるといいでしょう。
この研究は2020年の最新の研究ですので、これから片頭痛に関する研究がまた出てくると思いますので、その時に期待しましょう。
現在の治療法
現在、片頭痛の症状を治療するための優れた医薬品は数多くありますが、すべての患者さんに効果があるわけではありません。
片頭痛の症状を緩和するための最も一般的な薬剤の一つがトリプタンであり、脳内のセロトニンや5HT1神経伝達システムに作用します。
トリプタン系薬剤は、30〜50%の患者さんの頭痛を和らげますが、頭痛が再発することもあり、2回目の服用が必要となります。
しかし、トリプタン系薬剤には、
- 胸や喉のチクチク感
- 熱感
- 重苦しさ
- 締め付け感
- 顔面紅潮
- めまい
- 眠気
- 口の渇き
- 一過性の血圧上昇
などの不快な副作用があると言われています。
また、トリプタンを使いすぎると、時には依存症やそれに伴う離脱症候群を引き起こすことがあります。
他にも、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、吐き気・嘔吐防止薬、鎮痛剤などが片頭痛の治療に用いられます。
これらの薬の問題点は、片頭痛の原因ではなく、症状を治療するということで、一般的には効果が低いということです。
多くの片頭痛患者さんは、これらの薬の副作用を心配し、安全で効果的な治療法や予防法を探しています。
シンプルなソリューション
2009年と2012年に発表された論文で、
研究者たちは、片頭痛、特に前兆のある片頭痛を引き起こす役割を果たす特定の遺伝子を発見しました。
この遺伝子には、酵素レベルを低下させる突然変異があります。
2つの臨床試験の結果、酵素の「補酵素」を食事に加えることで、遺伝子の変異を克服できることがわかりました。
補酵素とは、単純なビタミンB群のことで、変異があっても酵素の働きを良くする働きがあります。
これらの結果は非常に有望であり、片頭痛患者のためのシンプルで効果的な標的治療法の可能性を示しています。
現在、この研究の最終段階として、必要なサプリメントの具体的な投与量を決定しています。
これまでの結果から、比較的安価で毒性のないこのビタミン療法は、何千人もの片頭痛患者の健康と生活の質を改善する大きな可能性を秘めていると期待されています。
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