エナジードリンクをよく飲むけれど、健康面などいろいろ心配だな
エナジードリンクがどのような効果を持っているかはよくわからないけれど美味しいから飲んでいるという人は多いのではないでしょうか?
そのような人は、もしかすると危険な目に合う可能性があります。
エナジードリンクの効果をしっかりと知り健康状態を保つために、今回はエナジードリンクの効果についていろいろな研究を参考にご紹介したいと思います。
では、早速ですが本題に入っていきたいと思います。
目次
エナジードリンクの効果
エナジードリンクは体にいいだとか、悪いだとか聞くけれど、本当のところどうなのかわからない人も多いと思います。
ですのでまずは、エナジードリンクに含まれている成分についてご紹介したいと思います。
カフェイン
エナジードリンクにはいろいろな成分が含まれていますが、その中でも代表的なのが『カフェイン』です。
カフェインの主な効果としては、脳内で眠気を作り出すアデノシンという物質をブロックすることによる
- 眠気覚まし
- 痛みを抑える「鎮痛作用」
- 倦怠感を取り去る「疲労回復」
- 自律神経の働きを高める
- 集中力を高め作業能力を向上させる
- 運動能力を向上させる
など、様々な効果が明らかになっています。
アルギニン
エナジードリンクには『アルギニン』という成分も含まれています。
アルギニンの効果は、成長ホルモンの分泌を促進するため
- 筋肉増強
- 免疫機能の向上
- 血流改善
- 精神的・肉体的に強化
- 男性機能の改善
などに影響する、子どもの成長期に必須と言われているアミノ酸の一種です。
ビタミンB群
他には『ビタミンB群』です。
ビタミンB群はの効果は、それぞれ役割が異なるのですが、主にエネルギー代謝の補酵素で、補酵素は代謝を円滑に行わせる潤滑油のような働きがあります。
炭水化物や脂肪などを代謝し、効率よくエネルギーとして利用するためのサポートをしてくれたりもしてくれます。
ガラナ
『ガラナ』というのは南米の植物で「ブラジルのココア」としても知られる物質で、精力強壮作用や精神的な鋭敏さを増す効果や記憶力を向上させる効果があるとされています。
また、1997年に行われたネズミを使った生体内実験では、ストレスにさらされた環境での肉体的耐久力の向上、継続的な投与のみならず、一回きりの投与でも記憶力が向上することが実証されています。
タウリン
なんとなく聞いたこともある人もいらっしゃると思いますが、『タウリン』もエナジードリンクに含まれています。
タウリンの効果は、胆汁酸と結びつくことでコレステロールを消費して
- コレステロールを減らす
- 心臓や肝臓の機能を高める
- 視力の回復
- インスリン分泌促進
- 高血圧の予防
など、さまざまな効果があると言われています。
これだけ聞くと、すごいいい効果がありそうですね。
では、実際のところはどうなのかということをいろいろな研究によって明らかになっていますので、ご紹介していきたいと思います。
カフェイン依存症の恐れがある
そして、エナジードリンクに含まれているカフェインというのは、お茶やコーヒーのような植物由来飲料の天然成分ではなく人工的に合成したものなのです。
また、ガラナ1gはカフェイン40mgに相当するのですが、栄養ドリンクのカフェイン含有量の表示には通常ガラナが考慮されていませんので、エナジードリンクのカフェインの総量は、エナジードリンクのラベルに正確に反映されていない可能性があります。
では、ラベルに表示されているカフェイン含有量よりも多くのカフェインを摂取しているということですか?
その通りです。
ラベルに記載されているカフェイン+ガラナで大量のカフェインを摂取していることになるのです。
居眠りが増える
心肺異常が生じる可能性がある
米国新造学会が発表した研究によりますと、エナジードリンクには高い効果も期待できますが、その反面、心臓の電気信号や血圧に悪影響を及ぼす可能性があるという数値が出でいるとの報告があります。
この研究の内容ですが、18人の若者の被験者を2つのグループに分けました。
2つのグループ
- 砂糖108g、カフェイン320mg、その他、さまざまな成分を含有した32オンス(約950ml)のエナジードリンクを飲んでもらう
- カフェインが320mg含まれている試験用飲料と、ライムジュースとチェリーシロップを飲んでもらう
この2つのグループに分けて、飲料の成分が体内から完全に排出されていると考えられる日の6日後に、両グループの被験者にそれぞれ前回と逆の飲料を与えました。
そして、それぞれの飲料を被験者が飲んだ後、24時間以内に各5回、被験者の血圧と心臓の活動電位を測定しました。
QT間隔が長いとどうなるのですか?
このQT間隔が正常時よりも長い場合や短い場合、心拍異常が生じる可能性があります。
血圧に関しましては、両グループともに収縮期血圧に同様の上昇が認められましたが、エナジードリンクを飲んだグループの方が、元の数値に戻るまでの時間が長くかかったという結果になりました。
この研究を行なった研究者は、「カフェイン以外の成分が心臓に作用している可能性があるが、有害事象の原因成分を特定するには、さらなる研究が必要である」と話しています。
この研究者の一言からもわかるように、この研究は説得力に欠ける点があります。
それは、実験の被験者の数が若者かつ18人しかいないことです。
では、心肺異常が生じるとは限らないのですね。
なので絶対に心肺異常が生じるとは言えませんが、「心肺異常が生じる可能性がある」程度に思っておくといいでしょう。
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