ダイエット 健康 科学

【超加工食品とは?】超加工食品の危険性について

男性

普段からよく超加工食品を食べているけれど、どのように健康に影響するのかな?

みなさんが絶対に食べたことのあるであろう「超加工食品」。

超加工食品はすぐに食べることができる上、美味しいので食べてしまいがちです。

ですが、何も考えずに超加工食品ばかりを食べていると、将来的に後悔してしまう可能性があります。

ですので今回は、超加工食品の危険性についてご紹介していきたいと思います。

この記事でわかること

  • 超加工食品がもたらす健康面の影響について

この記事を読むべき人

  • 健康でいたい人
  • よく超加工食品を食べる人

では、早速ですが本題に入っていきたいと思います。

超加工食品の例

そもそも超加工食品とは、どのような食べ物のことを言うのか分からない人もいらっしゃると思いますので、少しご紹介します。

超加工食品とは?

超加工食品とは「糖分や脂肪、塩分を多く含む加工済みの食品。硬化油、添加糖、香味料、乳化剤、保存料など添加物を加え、工業的な過程を経て作られる、常温で保存できたり、日持ちを良くしてある食品」のことをいいます。

みなさんが知っている食べ物で言いますと

  • スナック菓子
  • 菓子パン
  • カップ麺
  • アイスクリーム
  • ピザ
  • ケーキ
  • クッキー
  • 加工肉

などなどです。

普段から「朝は基本的に菓子パンを食べる」と言う人もいらっしゃると思います。

ですが、それは危険かもしれません。

では、超加工食品にはどのような影響があるのかをご紹介していきたいと思います。

関連記事

死亡リスクの向上

研究内容

フランスのパリ大学の研究チームは、2009年から45歳以上でフランス在住の4万4551人を対象に7年間の追跡調査を行いました。

被験者には過去24時間に食べたものを定期的に記入してもらい、摂取したカロリー量や超加工食品が食事に占める割合など、研究チームがさまざまなデータを収集しました。

実験期間中に被験者のうち602人が死亡し、そのうち219人がガンで、34人が心血管疾患が原因で亡くなったとされています

研究結果

研究の結果、超加工食品は被験者のカロリー摂取量のうち29%近くを占めていることがわかりましたが、フランスは先進国の中で見ると超加工食品の消費量が比較的少ない国であり、食生活に占める超加工食品の割合は14%ほどだそうです。

一方でイギリスでは超加工食品が食事の50%以上を占めており、「超加工食品の消費量は過去数十年で大幅に増加している」と研究チームは述べています。

超加工食品と死亡リスク

研究チームが人々の死亡リスクと超加工食品の摂取量について分析した結果、超加工食品の摂取量が10%上昇するごとに被験者の死亡リスクが14%高くなるという事実が明らかになりました。

貧困や喫煙、飲酒、肥満、低学歴、運動不足、家庭環境といった死亡リスクの増大に関わる項目の影響を除外した後でも、超加工食品の摂取量増加と死亡リスクの増大は明確に認められました。

今回の研究結果はあくまでも超加工食品と死亡リスクの間に関連があることが判明しただけであり、両者の因果関係についてはわかっていません。

癌やホルモンにも関係する

しかし、超加工食品は砂糖や塩分を多く含み、食物繊維などの栄養素が少ないという傾向にあり、これらの食品に含まれる成分が心臓病やガンなどのリスク増加に寄与する可能性を研究者は示唆しています。

また、製造工程中に生成されたり添加されたりした化学物質が、ガンを誘発したりホルモンバランスに異常をきたしたりする可能性もあるそうです。

超加工食品の摂取量は社会の不均衡を反映しています。

たとえば、低所得であったり低学歴であったり、1人暮らしであったりすれば超加工食品の消費量が増える傾向にあります。

糖尿病リスクの向上

こちらもフランスのパリ大学の研究で、研究チームは2009から2019年の間に、平均年齢43歳の約10万5,000人のフランス人の食事記録を調べました。

研究結果

その結果、超加工食品の摂取量が10%増えるごとに、糖尿病の発症リスクは15%増加することが明らかになり、超加工食品の摂取量が100g増えるごとに、糖尿病リスクは5%増加しました。

一方で、加工度の少ない食品を摂取すると、糖尿病リスクは9%減少しました。

また、超加工食品を多く食べている人は、喫煙、肥満、運動不足が多い傾向があり、脂肪の多い肉や加工肉の摂取量が多く、全粒穀物、野菜、果物の摂取量が少ない傾向があることも分かりました。

過去の研究結果

過去の研究では、1日の摂取カロリーの70%を超加工食品から摂取している人は、40%以下の人に比べ、心血管の健康が良好である割合が半分に減少することが示されています。

肥満リスクの向上

アメリカの研究によって、超加工食品は肥満のリスクを高めることがわかっています

研究内容

研究チームは健康体のボランティア20人を集めて1カ月、国立衛生研究所(NIH)メタボ臨床研究棟に収容して食事を与え、体の変化を観測しました。

栄養素については、栄養士が献立を組んで、カロリーと主要栄養素が超加工食品と非加工食品で全て合うように計算しました。

研究結果

その結果、カロリーが同じでも超加工食品を食べたときのほうが1日平均500Kcalも食べ過ぎてしまっていたのです。

これらのことから、超加工食品は健康に良くないということがわかると思います。

この先健康的でいたいのであれば、極力超加工食品は口にしないように心がけるといいでしょう。

おすすめの本

「食品」についてもっと知りたい人は、こちらもおすすめです。

-ダイエット, 健康, 科学
-,