睡眠中は鼻呼吸の方がいいのかな?
皆さんは呼吸をする際、「口呼吸」か「鼻呼吸」のどちらの呼吸をしていますでしょうか?
一般的に呼吸をするときには、鼻呼吸の方が望ましいとされています。
その理由としては、口呼吸ですと、呼吸をする際に菌が直接入り込んだり、虫歯や口臭の原因となったりするのに対して、鼻呼吸は、鼻毛が異物をキャッチし、鼻甲介という場所でさらに異物をキャッチしてくれ、綺麗になった空気が肺に送り込まれるからです。
では、やはり寝ている時の呼吸も、鼻呼吸の方がいいのでしょうか。
そんな疑問についてご紹介していきたいと思います。
では、早速ですが本題に入っていきたいと思います。
目次
睡眠時は鼻呼吸と口呼吸のどちらがいいのか
有酸素運動と筋力トレーニングのどちらを先に行うべきか、トレーニングの前と後にタンパク質を多く摂取すべきかなど、健康に関する多くの疑問は、正解というより「場合による」というのが正しい答えでしょう。
しかし、睡眠中の呼吸方法については、答えは明らかです。
常に鼻呼吸を行うべき理由は、いびきをはるかに超えるものであることに驚かれるかもしれません。
睡眠中の口呼吸はいびきを悪化させることはあっても、実際にいびきを引き起こすことはありません。
慢性的な口呼吸は、
- 口臭
- 喉の痛み
- 口腔疾患
- 耳・鼻・喉の感染症の再発
- 睡眠障害
など、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。
では、なぜ口呼吸をする人がいる一方で、鼻呼吸で安眠できる人がいるのでしょうか。
鼻呼吸で安眠できる人とできない人の違い
ひとつは、遺伝が呼吸の仕方に大きく関わっていることです。
口の中の屋根は、鼻の床でもあります。
したがって、口腔の発達は人の呼吸の仕方に大きな影響を与えるのです。
また、睡眠中に突然呼吸が止まったり始まったりする睡眠時無呼吸症候群など、より深刻な病気を除外するために医師に相談することが必要です。
睡眠中の口呼吸の原因が何であれ、症状は同じであることが多く、問題の慢性化や、やはり問題の引き金によって深刻さが異なります。
口呼吸の人は、夜間に口の中の唾液が不足してドライマウスになるため、虫歯や歯周病が増えることが予想されます。
ドライマウスとは?
「口腔乾燥症」ともいい、種々の原因によって唾液の分泌量が低下し口腔内が乾く、歯科疾患の一つです。
口の中のpH値(アルカリ性か酸性か)は7で中性ですが、何かを食べたり飲んだりするたびに変化します。
特に甘いものや酸っぱいものは変化しやすいです。
口呼吸はいろいろな問題を引き起こす
歯の健康問題に加え、口呼吸では空気が非常に乾燥しがちですが、鼻呼吸では少し加湿される傾向があります。
この乾燥した空気が常に肺に送り込まれるため、口呼吸の人は耳、鼻、喉の感染症にかかりやすく、それ自体が鼻づまりや呼吸困難を引き起こし、口呼吸のサイクルを断ち切ることは困難です。
口呼吸をしてしまっている場合
では、口呼吸をしてしまっている場合、どうしたらいいのでしょうか。
まず、専門医に診てもらい、原因を突き止め、必要であれば治療することが大切です。
歯科医、アレルギー専門医、耳鼻咽喉科医、睡眠と気道のトレーニングを受けた睡眠専門医(睡眠時無呼吸症候群の除外のため)などが最初のステップとなります。
鼻呼吸をするためのトレーニング
腹式呼吸や横隔膜呼吸は、誰でも簡単に鼻呼吸ができるようになるトレーニング方法のひとつです。
座りやすい姿勢で、片手を胸に、もう片方の手をお腹に当てます。
お腹が膨らむのを感じながら、5~10秒間鼻から息を吸います(練習次第でこの時間を長くすることができます)。
浅い胸式呼吸を避けることが目的なので、息を吸うときに胸が上がっていることに気づいたら、適宜呼吸を調節してください。
そこからさらに5~10秒、鼻から息を吐き出します。
これを10回ほど繰り返します。
これを毎日の習慣に取り入れると、あっという間に鼻呼吸ができるようになります。