睡眠 科学

【すぐにできる】朝の眠気を短時間で覚ます方法

男性/悩み

朝の眠気やだるさがなくならない・・・

しっかり寝たはずなのに眠気がしたり、体のだるさがあったりすることは多くの方が体験したことがあると思います。

よくカフェインを摂れば朝の眠気に効くから朝目覚めたらコーヒーを飲むという方がいますが、カフェインというのは寝不足などの疲れなどにはあまり効果がないのです。

睡眠による回復が十分に行われていない身体にカフェインを投与しても、全くほどまではいきませんが、あまり意味がないのです。

コーヒーを飲んでも眠気が取れなかったりする人は、以下の理由があります。

カフェインの効果が感じられない理由

  • カフェインに慣れてしまっている
  • カフェインが寝不足の体に効かない状態になっている
  • カフェインを摂るタイミングが悪い

では、朝のだるさや眠気を吹き飛ばすにはどうすればいいのでしょうか?

今回は、朝なかなか目が覚めなかったり、だるさが取れない人のために、朝の眠気やだるさをリセットさせる方法をご紹介していきたいと思います。

この記事でわかること

  • 朝の眠気やだるさをリセットする方法
  • 睡眠の質を上げる方法

この記事を読むべき人

  • 寝ても眠気が取れない人
  • 朝起きたらだるさが残っている人

では、早速ですが本題に入っていきたいと思います。

朝のカフェイン摂取について

朝起きたらすぐにコーヒーを飲むという方も多いと思います。

コーヒーを飲むタイミング

ですが、カフェインは朝起きてから90分以上経ってから摂取しないとあまり意味がないのです。

男性/悩み

なぜでしょうか?

「コルチゾール」が関係しているからです。

博士

人間は朝目覚めた後に、大体6時ぐらいから自然と体を起こす「めざまし」のようなものの、「コルチゾール」が分泌されます。

そしてこのコルチゾールが分泌している間は、自然と目を覚ましていく段階ですので、コルチゾールが分泌されている時にカフェインを摂取してしまいますと、コルチゾールの分泌やカフェインの効果を下げてしまうのです。

ポイント

ですのでカフェインを摂るであれば、コルチゾールの分泌が終わった後が一番好ましいのです。

他にはカフェイン慣れというものがあります。

普段からカフェインを摂取している方は、徐々にカフェインに慣れていってしまい、カフェインの効果が薄れていってしまうのです。

カフェイン慣れをしてしまった場合

ですのでカフェインの効果を発揮させたいのであれば、1~2週間カフェインを摂取しない時間を作るということをしないといけません。

このように、朝にカフェインを摂取するというのはあまり効果がないのです。

ですのでカフェインを使わないで朝の目覚めをよくする方法について3つご紹介していきたいと思います。

水を飲む

飲むべき水の量

できるのであれば1Lの水を飲むのがベストです。

人間は外からの刺激によっても目覚めるのですが、内部からの刺激によっても目覚めるのです。

男性/悩み

では、朝食は抜いてはいけないということですか?

朝ごはんを抜くのは別にいいのですが、内臓に何かしらの刺激を与えてあげる必要があります。

博士

寝不足やバイオリズムなどが崩れてしまった時は、それをリセットしなければいけませんので、体内時計をリセットする方法を取り入れることによって朝の眠気を吹き飛ばすことができるのです。

水を飲むことによって、内臓を動かして目覚めさせるわけです。

水分と集中力

水分に関しましては、人間は体の水分が少し不足するだけで集中力が低下してしまうというデータがありますので、水分の摂取は非常に大事だとわかります。

ですので朝目覚めたら、会社に着くまでに理想は1L飲むと、朝のだるさや眠気を改善することができる可能性があります。

光に当たる

人間は外部の刺激によって起床して活動を始めるわけですが、音はあまり良くないのです。

男性/悩み

目覚まし時計で起床するのは良くないということですか?

その通りです。

博士

音で起きるのが良くない理由

音で起きるというのは、攻撃されたと認識するのです。

攻撃によって起きる時は、逃げるために必要な最低限の能力しか目覚めさせてくれないのです。

ですので、光で起床するというのは理想的なのですが、なかなかできることではないと思います。

ですので普通に目覚まし時計で起床し、その後に20分ぐらい光に浴びる時間というのを作るようにしましょう

ポイント

通勤時に光に浴びるだけでも、目覚めの効果があります。

階段

「階段ってどういうこと?」と疑問に思うと思います。

階段

実は階段というのは寝不足による疲れを吹き飛ばすのに一番いいツールと言われているのです。

ジョージア大学の実験で、平均の睡眠時間が6時間30分以下の人を対象にし、にいつも寝不足で頭がぼんやりする」というようなことが慢性的になってしまっている人を集めた実験があります。

研究内容

  • カフェインを50mg(缶コーヒー1個分ぐらい)を摂取したグループ
  • 10分間階段の登り降りをしてもらったグループ

この2つのグループを比べて、モチベーションや脳の働きを比べて、カフェインと階段の登り降りする場合、どちらの方が寝不足を超えて活動できるようになったかを調べたのです。

研究結果

この結果、カフェインは寝不足の疲れにはほとんど効果がなかったのですが、階段の登り降りはわずか10分でも、寝不足の疲れを吹き飛ばして集中力のスイッチを入れてくれるという効果が見られたのです。

男性/悩み

登るペースはどれくらいでしょうか?

階段を登るペースはゆっくりで大丈夫です。

博士

この実験ですと、登り降りを含めて30階分の階段を使っています。

ですので大体1階上がるのに30秒ぐらいのペースで構わないのです。

就寝の1~2時間前に温かいお風呂やシャワーに入る

十分な睡眠がとれていないと感じ、日中に眠気を感じることはありませんか?

アメリカの調査

アメリカ睡眠学会の調査によると、アメリカの成人の3人に1人が不眠症の症状を抱えているそうです。

データによると、居眠り運転に関連した事故は毎年約10万件発生しており、1,550人の死亡者と71,000人の負傷者が出ています。

米国医学研究所(Institute of Medicine)は、睡眠不足の長期的な影響により、高血圧、糖尿病、心筋梗塞、脳卒中、うつ病などの深刻な健康被害を引き起こす可能性があると報告しています。

多くの人が、市販の睡眠補助剤や処方された睡眠補助剤を試しています。

しかし、薬を使わずに、より早く眠りにつき、より良い睡眠を得る方法はないのでしょうか?

睡眠とシャワー

最近発表された、ヒューストンのUTヘルスサイエンスセンターと南カリフォルニア大学との共同研究では、就寝の1〜2時間前に温かいお風呂やシャワーを浴びることで、睡眠を大幅に改善できることが発表されました

温かいお風呂、冷たい体

データを調べてみると、いかに多くの人が睡眠不足の状態で生活しているかがわかりました。

研究者は薬を飲むことに興味がなかったので、睡眠を改善するための非薬理学的な方法について勉強したいと思いました。

研究者のチームは、入浴と睡眠に関する5,000以上の研究を調査しました。

そのうち17件の研究が、温かいお風呂やシャワーが睡眠に与える影響を調べるための研究基準を満たしていました。

研究者たちは、複数の研究から得られたデータを組み合わせる統計的な手順を用いて、最適な入浴のタイミングを探りました。

研究結果

その結果、華氏104度から109度程度(40度〜42.8度)の温かいお風呂に10分程度入るだけで、全体の睡眠効率が大幅に向上することがわかりました。

つまり、温かいお風呂に入ると、お風呂に入らない普段の睡眠と比べて、寝返りを打ったり、寝ようとしたりするのではなく、実際に寝ている時間が長くなることがわかったのです。

睡眠に関するその他の研究

また、就寝の1〜2時間前に入浴すると、入眠までの時間が約36%早まるといわれています。

また、ほとんどの研究で、温かいお風呂やシャワーを浴びることで、休息感や睡眠の質が向上することがわかりました。

男性

なぜ温かいお風呂やシャワーが効果的なのでしょうか?

その疑問には、しっかりした科学的根拠があります。

博士

人間の体温は24時間一定ではありません。

体温は、朝と夕方に高くなり、夜の睡眠時には最も低くなります。

良い睡眠をとるためには、体温が下がる必要があります。

温かいお風呂やシャワーを浴びると、体の表面、特に手や足に大量の血流が流れます。

この血流は、体の中心部の熱を表面に運び、環境への熱を拒絶し、体温の低下を引き起こします。

したがって、就寝の1〜2時間前という適切な生物学的時間に温浴・シャワーを浴びると、自然なサーカディアンプロセスを助け、睡眠を改善することができます。

次のステップとして、研究者たちは現在、温浴効果を模倣する技術を備えた商業的に実現可能なベッドシステムの設計に取り組んでいます。

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