父親との関係は大切なのかな?
父親との関係が複雑な人、あるいは父親がいない人は、父の日のSNS投稿や、父親と楽しそうにしている人を見て、自分の状況が寂しくなってしまうかもしれません。
しかし、最近行われたアメリカ人の父親との関係に関する調査では、父親との絆を「非常に良い」と答えた人はわずか40%でした。
つまり、世の中には父親との関係が「まあまあ」「非常に悪い」という人が大勢いるのです。
父親の有無が大人になっても、特に人間関係においてどのような影響を与えるかを知ることは重要です。
父親は、人間関係において男性がどのように行動し、どのような姿を見せるかの最初のモデルになります。
父親から育てられた人、父親を亡くした人、父親と疎遠な人など、父親の育てられ方が人間関係に与える影響をいくつか紹介します。
もしあなたがネガティブな影響を受けていたとしても、人間関係で成功するために、自分の道を切り開く時間はまだあります。
では、早速ですが本題に入っていきたいと思います。
目次
父親との関係があなたの人間関係に与える影響
親密な関係へのアプローチ方法を形成する
お父さんは、自転車の乗り方やキャッチボールの仕方を教えてくれたかもしれませんが、感情の扱い方や恋愛の相手との関わり方なども無意識に教えてくれているかもしれません。
父親が母親(あるいは他の恋愛相手)にした接し方は、たとえあなたが意識していなくても、あなたの相手への接し方に影響を与えている可能性があります。
父親が女性についてどう話すかは、息子が後に女性をどう見るかに影響します。
父親が不在だったり、一貫性がなかったりすると、自分を愛し、他人を信頼する能力に影響を与える可能性もあります。
つまり、男性は親密さやつながりを求めても、見捨てられた経験が恐怖、不安、両価性をもたらし、信頼、一貫性、信頼性、安心感を育む関係が難しくなるのです。
愛着スタイルを形成する
愛着理論とは、子どものころの主な養育者との関わり方をもとに、大人になってからの他者との関わり方を理解するための枠組みです。
愛着スタイルには、安全なものと不安なものの2種類があります。
安全なものは充実した健全な人間関係を築く傾向があり、不安なものは機能不全の力学をもたらすと言われています。
父親がいない、ネグレクト、虐待、育児放棄をしている父親(または主要な養育者)は、不安定な愛着スタイルを持つことが多い傾向にあります。
また、父親が完全に不在の場合も、不安定な愛着スタイルを持つ傾向があります。
この事実を知るだけでも、効果があります。
「父親像が愛着スタイルに与える影響」を意識すれば、人間関係に悩んだときに、その行動の理由を理解し、無理することを防ぐことができます。
例
例えば、あなたが不安型愛着のタイプだとします。
この場合、恋愛関係で悩むことが多く、誰かに夢中になっているときは、自分が必要とされていると感じます。
親密さや安心感を求めるあまり、自分から離れていき、自分の欲求を満たすためにほとんど何もしてくれない相手を引き寄せてしまうかもしれません。
自分を責めるのではなく、それが自分の育て方に起因していることを理解することで、より思いやりのある、より安心できる自分になるための前向きな行動をとることができるのです。
自尊心に影響を与える
あなたの父親は、超厳格で支配的でしょうか?
逆に、父親との関係がないことも、自尊心に悪い影響を与えることがあります。
例えば、幼少期にはなかった自尊心を得るために、恋愛に走ることもあるでしょう。
いずれにせよ、自尊心が低ければ、健全で充実した人間関係を築くことができないのは確かです。
自己調整能力に影響を与える
父親との関係がどうであったかは、感情や衝動をコントロールする自己調整能力、規律や意欲など、大人として成長するために必要な能力に影響を及ぼします。
私たち人間は、生い立ちが必ず何らかの形で影響を及ぼします。
自分の生い立ちが現在の人間関係にどのような影響を与えているかを認識することは、自分とパートナー(または複数のパートナー)の関係を理解する上で大きな前進となり、必要であれば、変化をもたらすことができます。
おすすめの本
人間関係についてもっと知りたい人はこちらもおすすめです。