色々や選択肢があると、迷ってしまってなかなか決めれない
我々は人生の中で大きな選択を迫られる事があります。
例えば、結婚や就職、学校などいろいろあると思います。
このような大きな選択が迫られた時に、間違った選択か正しい選択かで人生に大きく左右してきます。
そんな失敗ですが、失敗を受け入れられるメンタルを作っておいた方がいいのです。
なぜなら、失敗を受け入れられると、失敗を受け入れる心の準備ができて、挑戦しやすくなったり、行動力が上がるのです。
ですので、何かをする時には最悪な状況が起きてしまうことを想定して考えた方がいいのです。
では、大きな選択をする時になるべく失敗しない選択をするようにする方法ってあるのでしょうか?
このような疑問を解決するために行われた研究がありますので、そちらをご紹介していきたいと思います。
この研究の方法を実際にやっていただくと、失敗の確率が32%まで下がります。(普段の失敗率はだいたい50%ぐらい)
では、早速ですが本題に入っていきたいと思います。
選択肢の数
コロンビアのオハイオ州立大学が行った研究になります。
この研究では、一般の人たちの失敗や成功のように客観的に判断しづらいものではなく、誰がみてもわかるような大きな選択をしている人たちをチェックしています。
例
例えば、企業のCEOやCOOです。
要するに、企業の社長や役員とかの意思決定を調べて、彼らが失敗するパターンと失敗しないパターンにどのような選び方に違いがあるのかを調べたのです。
この結果ですが、普通なら大きな選択を迫られた時はたくさん悩んだり知識を使ったりして選択していると思いますよね。
ですが違ったのです。
このように2択で考えるのではなく、物事を3択以上で考えている人は29%しかいなかったのです。
かえって選択肢が多い方が損する場合があるのでは?
それは間違いなのです。
10個の選択肢があったとしたら、1つ1つを検討するということをしないで、たくさんあると面倒だったり、選べないというようになっている人がほとんどなのです。
この企業の多くのCEO達は、2択で意思決定をしていたのですが、2択だけで意思決定していた場合と3つ以上の選択肢を用意して吟味していた場合を比べると、失敗率が全然違ったのです。
つまり、企業のCEOやCOOでも、2回に1回は失敗してしまうのです。
つまり、みなさんが大きな選択をする時に、なるべく失敗しないようにするには、3つ以上の選択肢を吟味してあげればいいというわけです。
頭の回転の速さが判断を誤らせる理由
人は急いで決断すると、より多くのミスを犯す傾向があります。
今回、サルを対象とした新しい研究で、その理由が明らかになりました。
脳細胞が新しい情報、それも悪い情報に過敏に反応し、誤った結論を出しやすくなるのです。
この現象を説明するために、2匹のマカクザルを訓練して、「T」の文字の中から「L」の文字を選んだり、逆に「L」の文字の中から「T」の文字を選んだりするゲームを行わせました。
この感度の高さは良いことのように思えますが、「増幅されているため、実際よりも重要であるかのように反応してしまう」つまり、誤った答えでも正解と見なしてしまう可能性があるのです。
意思決定時の脳内の研究について
意思決定には、さまざまな複雑さがあり、シンプルなものもあります。
例
例えば、昼食にリンゴを食べるか、ケーキを食べるか。
どの車を買うべきか、どの職業を選ぶべきか。
神経科学者は、このような意思決定に貢献する脳の個々の部分を特定しています。
音を処理する部分、景色を処理する部分、関連する予備知識を処理する部分などです。
しかし、個々のプレーヤーがチームとしてどのように機能しているのかを理解することは、意思決定を理解する上でだけでなく、神経科学の分野全体にとっても課題となっています。
その理由のひとつは、これまで神経科学が伝統的な科学研究モデルで運営されてきたことにあります。
これでは、他の研究室が収集したデータを解釈することは困難です。
というのも、実験の進め方はそれぞれ微妙に異なるからです。
例
例えば、意思決定を研究している神経科学者は、動物にさまざまなゲームをさせて、その動物が行動を起こしたときに脳内で何が起こっているかをデータとして収集します。
しかし、実験方法が異なると、他の研究室で得られた結果が、実際に脳内で何か面白いことが起きている手がかりなのか、それとも単に装置の違いによる副産物なのか、判断できなくなってしまいます。
脳の意思決定
脳の特定の領域が意思決定にどのように影響するかについては、個々の神経科学研究室ですでに多くのことが明らかになっています。
例えば、昼食にリンゴとケーキのどちらかを選ぶとしましょう。
まず、りんごとケーキという2つの選択肢があることを知る必要があります。
そのためには、りんごの真っ赤な皮を目で見て、ケーキの甘い香りを鼻で聞いてというように、感覚的な情報を処理する脳領域の働きが必要です。
これらの感覚野は、「連合野」と呼ばれる領域とつながっています。
連合野
これまで研究者は、この領域が異なる情報をまとめる役割を果たしていると考えてきました。
目や耳などからの情報をまとめることで、世界で何が起こっているのか、より一貫した大局的な見方ができるのではないかと考えられています。
なぜ、ある行動を他の行動と比較して選択するのでしょうか?
これは、脳の報酬回路が関係あります。
報酬回路
報酬回路は、さまざまな選択肢の価値を判断するのに重要な役割を果たします。
今はケーキが甘くておいしいけど、後でジムに行くときに後悔するかもしれませんね。
前頭皮質
また、前頭皮質は、自発的な行動をコントロールする役割を担っていると考えられています。
研究によると、十分な情報が入ってきたときに、特定の行動にコミットすることに関与していると言われています。
前頭葉
前頭葉は、十分な情報が入ってきたときに、その情報をもとに行動を起こすことに関与していると考えられています。
また、「ケーキのいい匂いがするから、カロリーを摂る価値がある」と判断するのもこの部分です。
これらの異なる脳領域がどのように連携して意思決定を行っているかを理解することは、病気の脳で何が起こっているかを理解するのに役立ちます。
自閉症、統合失調症、パーキンソン病などの患者は、感覚情報を通常とは異なる方法で使用することが多く、特にそれが複雑で不確かなものである場合はそうです。
意思決定に関する研究は、物質乱用や依存症などの他の疾患の患者の治療にも役立つかもしれません。
実際、依存症は、意思決定がいかにうまくいかないかを示す典型的な例でしょう。
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