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【太らない人の習慣】太る人との大きな違いについて

女性/悩み

太らない人はなぜ太らないのだろう?

皆さんの周りにたくさん食べたり、ダイエットをしたりしていないのにも関わらずに痩せている人はいないでしょうか?

自分自身が痩せようと努力してダイエットをしている時だと、太らない人って非常に羨ましく感じると思います。

このように太らない人を見るたびに、「体質のおかげ」「遺伝のおかげ」このように思うことってないですか?

確かに部分的には遺伝で脂肪のつきやすさは変わってきます。

ですが遺伝とはいえ、人間はたくさん食べれば太ります。

なのにも関わらず、ダイエットしているのに痩せない人と、ダイエットをしないで無意識にスリムになっている人の違いとはいったい何なのかということを調べた研究がありますので、そちらの方をご紹介していきたいと思います。

この記事でわかること

  • ダイエットをしなくてもスリムな人が行っている習慣について
  • ダイエットをしても痩せない人と,何もせずに痩せる人の違いについて
  • 体重を減らして維持する方法

この記事を読むべき人

  • ダイエットをしている人
  • 太らない人の習慣を知りたい人

では、早速ですが本題に入っていきたいと思います。

太らない人の行動

アメリカのコーネル大学が行った「太らない人はどのような行動をとっているのか」ということを調べた研究になります。

研究内容

  • ダイエットをしないでスリムな体型を維持している無意識スリムな112人の男女
  • ダイエットをしても痩せないような、体重管理に悩んでいる35人の男女

この2グループに分けます。

そして、この二つのグループの生活習慣を比べて、無意識にスリムな体型の人たちが行っている習慣、あるいはなかなか痩せない人と、無意識にスリムな体型の人との行動の違いについて調べました。

この結果、非常にシンプルで小さな違いだったのです。

では、無意識にスリムな体型の人たちが行っていた大きな習慣について5つ紹介していきたいと思います。

自炊が多い

自炊だと食べる量などを自分でコントロールできますし、外食よりも栄養を取ることができます。

健康面だけではなく、金銭面的にも外食よりも自炊の方が安く済むので、できるのであれば自炊をするようにしましょう。

食べ過ぎを恐れない

無意識にスリムな体型を維持している人は、「食べたら太ってしまう」など考えたりしないのです。

ポイント

実は、食べ過ぎたら太ってしまうという焦燥感は、余計に食欲を増してしまうのです。

ですので無意識スリムな人は,食に対するストレスがほとんどないのです。

量より質を重要視

つまり、安いものをいろいろ食べたり、お腹が満たされるもの食べよう、というのではなくて、いいものを少量食べるという考えを持っていたのです。

満腹サインを察知

皆さんは自分がお腹が一杯になったというのをどのように感じますか?

ポイント

この満腹サインに対して、意識しなくなっている人が太る人の特徴だったのです。

無意識にスリムな人は、自分が食べたいかどうかではなくて、満腹かどうかで食べるかを決めるのです。

満腹サインの違い

目の前にお菓子があったとしたら、お腹がいっぱいでも食べたいから食べてしまう人が太ってしまう人で、お腹がいっぱいだからお腹が空いてから食べようとするのが無意識にスリムな人というわけです。

食べるかどうかを食べたいかどうかではなく、満腹かどうかで判断するということです。

楽しむために食事をしている

低カロリーなどのダイエット食などにこだわりはなく、食に対する罪悪感が少ないのです。

食べ過ぎを恐れる影響

食べ過ぎを恐れてストイックに自分の体に気を遣って食べ物を食べている人の方が痩せそうに感じますが、実際はそれによってストレスがかかってしまって、食欲が増えてしまいますので意味がないのです。

この5つが無意識にスリムな体型を維持している人が行っている習慣でした。

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行動の違い

この研究はさらに細かい点について調べており、つづいては無意識にスリムな体型を維持している人と、ダイエットをしても痩せない人の行動の違いについて12個ありますので小さな習慣としてご紹介していきたいと思います。

無意識にスリムな人が定期的に体重を測っていたのは50%

毎日体重計に乗って自分の体重を気にしている人もいるとは思います。

ポイント

体重計に乗って痩せていないのを確認してストレスを感じるぐらいなら、体重計に乗らないほうがいいのです。

無意識スリムの人の35%はランチでサラダを食べる

35%なので少なく感じるかもしれないですが、割合としては多いです。

外食をした時には、毎回サラダを頼むようにするといいでしょう。

無意識スリムの人の61%は一番鶏肉が好き

鶏肉は脂肪分が少ないのです。

ポイント

無意識スリムの人は、脂肪分が少ないものを無意識に好んでいる割合が高いのです。

無意識スリムの人の65%はディナーでサラダを食べる

ランチでは35%だったのに対して、ディナーは61%と、割合が多くなっています。

無意識スリムの人の中でベジタリアンな人は7%だけ

行動ではないのですが、無意識に痩せている人は野菜ばっかり食べるのかといわれますと、そういうわけではないというわけです。

ポイント

痩せるために野菜ばかりを食べる必要というのはないのです。

無意識スリムの33%の人はお酒を飲まな

お酒は太りますので、お酒を飲まない方が痩せるのは痩せます。

ですが、我慢するのもストレスだと思いますので、飲み過ぎないで楽しむ程度なら大丈夫です。

無意識スリムの31%の人は朝食に卵を食べていた

朝食を食べない人もいると思いますが、食べるのであれば卵料理を食べてみるのもいいでしょう。

無意識スリムの51%の人が朝食にフルーツと野菜を食べていた

朝食を食べない人は、昼食からフルーツや野菜を食べるようにするといいでしょう。

無意識スリムの44%の人は間食でフルーツを食べていた

間食は太るという風に言われていますが、フルーツの場合は例外だそうです。

お菓子などは太ってしまいます。

無意識スリムの37%の人は清涼飲料水を絶対に飲まない

無意識にスリムな人は、太っている人に比べてお茶や水やコーヒーなどを好んでいますので、ジュースを飲まない割合が結構高いのです。

無意識スリムの33%の人は人工甘味料入りのダイエット飲料を飲む

甘味料って体にどうなの?と思うところですが、無意識スリムな人がジュースのようなものを飲むとしたら、ダイエット飲料を飲む割合が高いそうです。

人工甘味料入りの飲み物は、痩せたいなら飲まないほうがいいでしょう。

無意識スリムの42%の人が週に5~7日間軽い運動をする

5~7日だと、ほぼ毎日になります。

職場などの通勤に自転車を利用するだけでも、十分な運動になります。

体重を減らし、それを維持する方法

年の初めには、多くの人が「減量」を頭の片隅に置くことが多いです。

しかし、もし新年の目標が減量だったとしたら、おそらく今までにいくつかの困難を経験していることでしょう。

環境とカロリーコントロール

日本のように美味しくてエネルギーの高い食品が簡単に手に入る現代の環境では、カロリーコントロールを徹底することは容易ではないからです。

また、私たちの体は、食事の量を減らすとすぐに反応しますが、食べ過ぎると反応しなくなるため、ダイエットは特に難しくなります。

ダイエットをしていると、すぐに空腹感が襲ってくるのは多くの人が経験していることだと思います。

また、休暇中などについつい食べ過ぎてしまうという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

例えば、イギリスのフルサービスレストランのメインディッシュは、1日に必要なカロリーの半分以上を含んでいると言われています。

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過食が検出されない

ポイント

最近の研究では、人間はエネルギー摂取量を増やして1日に1,000キロカロリー以上の過食をしても、過食の検出率が低いことがわかっています。

今回の研究では、1日の必要摂取カロリーの150%を過食しても、被験者の食欲は変化しませんでした。

このことを検証するために、食欲の評価や食欲を調節するホルモンのレベルを調べたり、翌日の食事量をチェックしたりしました。

その結果、追加のカロリーを考慮して体を調整することができないことがわかりました。

このことは、進化の観点から見ても理にかなっています。

祖先

というのも、私たちの祖先は、食べ物を手に入れることができる環境下では、食べ物が手に入るときに過食することで、再び食べ物が手に入るまでの間、エネルギーを補給することができ、生き延びる可能性を高めることができたからです。

このように、短期間の偶発的な過食が、体重増加や体重減少を引き起こすのに十分であることから、摂取カロリーを意識することが重要であることがわかります。

実際、祝祭期間中に増加した体重は、その後もずっと維持されるという証拠もあります。

また、年々増加する体重の原因になっている可能性もあります。

同様に、週末に食べ過ぎると、平日の厳しいダイエットを簡単に帳消しにしてしまいます。

しかし、食べ過ぎのしやすさを理解したからといって、減量ができないわけではありません。

むしろ、このことを知っていれば、食事の選択に気を配ることができ、減量に役立ちます。

エクササイズも重要

食とライフスタイルの改善

体は太りやすい性質を持っていますが、正しい食生活とライフスタイルの改善により、体重を減らし、それを維持することができます

ダイエットに「最適な食事」を求めるあまり、運動が見落とされることもあります。

体重減少と運動

しかし、体重を減らしたいのであれば、そして特に長期間にわたって体重減少を維持するのであれば、体を動かすことは依然として重要です。

運動は食生活の変化を補い、ダイエットだけでは経験できない空腹感の増加を最小限に抑えることができます。

これは、運動をすることでエネルギーが不足して体重が減るにもかかわらず、食事制限と同じように空腹感が増すことがないからです。

運動と空腹感

実際、激しい運動をすると空腹感が減るため、エネルギー不足を解消しながら空腹感を抑えることができるのです。

体重減少を維持するための運動の重要性は、最近、米国のテレビ減量コンテスト「The Biggest Loser」の参加者でも注目されました。

追跡調査

番組終了後の6年間、参加者を追跡調査したところ、減量を維持した人は運動量が160%増加していました。

一方、体重が元に戻った人は、運動量が34%しか増えていませんでした

柔軟性が必要

どのようなダイエット方法を選択するにしても、ある程度の柔軟性が必要になると思われます。

ほとんどのダイエット方法は、ある程度の妥協が必要になります。

例えば、特別な日にレストランでの食事に招待されたり、休日に食事をする機会が増えたりしたとしましょう。

摂取カロリーを増やしても体が反応しないことを知っていれば、食べ過ぎを防ぐ、あるいは補うために行動を調整することができます。

また、行事の前後には食べ物の選択に気を配ったり、運動量を増やして食べ過ぎを防いだりすることができます。

これらのことから、最終的には、摂取カロリーのレベルを検出するために、体からのフィードバック信号に頼るべきではないということがわかります。

むしろ、食事や生活習慣を意識的にチェックすることで、体に備わった太りやすい体質を改善することができるのです。

意識的なモニタリングの必要性を認識することで、今後1年間の希望する減量目標を達成することができるかもしれません。

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