電話がかかってくるのがすごく怖いし、出なきゃいけないかもしれない電話もなかなか出られない・・・
電話をかけることや取ることを嫌悪したり恐れたりする恐怖症のことを「電話恐怖症」といいます。
家の固定電話やスマートフォンに電話がかかってきて音が鳴ると、嫌な気持ちになったり、怖くなったりする経験がある人は年々増加してきているように感じます。
仕事の電話がかかってきたのに怖くて出れなかったということもよくあるでしょう。
そんな「電話恐怖症」ですが、イギリスのロイヤル・ホロウェイで心理学のティーチングフェローを務めるIlham Sebah博士が、人はなぜ電話恐怖症になってしまうのか、どうすれば電話恐怖症を克服できるのかを解説していますので、ご紹介したいと思います。
では、早速ですが本題に入っていきたいと思います。
電話恐怖症の症状
必ずしも電話が嫌いだからといって電話恐怖症であるわけではありませんが、近年では電話を嫌がる人が増加傾向にあります。
代表的な症状としては、
- 電話に応答するのが遅れたり出られなかったりする
- 電話の最中や前後に極度の不安や緊張を感じる
- 自分の発言に執着・心配する
といった感情的なものや、
- 電話に反応して吐き気・息切れ・めまいがする
- 心拍数が増加する
といった身体的なものがあります。
電話恐怖症になる理由
対面での会話はジェスチャーやボディランゲージ、アイコンタクトといった社会的な手がかりを含めたコミュニケーションである一方、電話は声だけを手がかりにしたコミュニケーションになります。
これにより、対面で話すことに問題がない人であっても、電話での会話が苦手になってしまうケースがあるそうです。
また、対面での会話はお互いに会話相手だけに集中しているわけではなく、周囲の環境や雑音、スマートフォンの通知といったものに気を取られることがあります。
近年ではテキストメッセージでのやり取りも一般化しており、電話恐怖症の人はテキストメッセージでのやり取りを好む傾向があります。
テキストメッセージのやり取りでは、返信までに言い回しを考える時間的な余裕がありますが、電話は相手とリアルタイムでやり取りするため、わずかな沈黙をぎこちなく感じがちです。
また、電話では返事をする前に「これまでのやり取り」を参照できないため、返事が衝動的で危険なものに感じる可能性もあります。
そんな電話がかかってきたら不安になる人のために、役立つ便利なテクニックがいくつかありますので、ご紹介します。
電話恐怖症を治すには
電話恐怖症の人は、電話に出る経験をあまりしていないので、経験不足になってしまっている可能性が高いです。
電話に出る回数が多ければ多いほど、電話に対する不安は少なくなり、電話対応に自信がつく可能性があるのです。
とはいえ、いきなり知らない人からの電話を対応しろと言われても、なかなか難易度が高いと思います。
専門家の助けを求めることも選択肢の1つであり、カウンセリングや会話療法を通して電話恐怖症を克服できる可能性もあります。
おすすめの本
よく「不安」になってしまう人は、こちらもおすすめです。