周りの友達は、みんな経験したことあるのに、自分はまだだから心配だな・・・
初体験がまだの人は、このように不安に感じてしまう人も少なくないのではないでしょうか?
周りの友人が、初体験がまだの人たちばかりなら、そこまで不安感はないかもしれませんが、周りの友達がほとんど経験済みだった場合は「このままではヤバいのでは?」と思ってしまうものです。
そんな性行為ですが、昔と今の若者の性行為の頻度や初体験について調べた研究というのは沢山あります。
ですので今回は、最近の若者の性事情について、さまざまな研究を元にご紹介していきたいと思います。
では、早速ですが本題に入っていきたいと思います。
若者の性行為について
1980年代と1990年代に生まれた人の30%が16歳までに性行為を経験していたことが過去の研究により明らかになっています。
1990年代初頭に生まれた人々の場合、全体の18%もの人々が15歳までに性行為を経験するとのことです。
2000年から2001年にかけてイギリスで生まれた約1万9000人の若者の生活を追跡調査するというものです。
この追跡調査では、2000年9月から2002年1月までの間に生まれた調査対象を、9カ月ごとに追跡調査して、ケリー教授らは収集されたデータのうち、14歳の頃に収集された最新のデータを用いて、約1万1000人分の私生活を詳細に調査したそうです。
調査対象となった1万1000人には、経験したことのある性行為を
- 軽度
- 中度
- 重度
この3つで判断してもらいました。
なお、それぞれの行為と度合いですが、
- 「軽度」=手をつなぐ、キスをする、抱きしめる
- 「中度」=衣服の下からで直接性器に触れない愛撫
- 「重度」=オーラルセックスあるいは性行為
このように、分けられました
調査の結果
- 「軽度」の性行為は58%経験している
- 「中度」の性行為を経験したことのある若者は7.5%
- 「重度」の性行為はわずか3.2%
このような結果になったことが明らかになっています。
ケリー教授は今回の調査が他の同様の調査と比べて「調査対象が若い」という点を認めつつも、「この世代の若者たちが他の世代と比べて性行為から離れていることは別の研究が示している」としています。
ケリー教授の言う「別の研究」によると、1990年代生まれと2000年代生まれの若者が14歳の時点で性行為を経験している割合を比べると、2.1%から0.9%にまで減少しているそうです。
当初は調査により明らかになった「2000年以降に生まれた若者が性行為から離れている」という傾向が、なぜ起きているのかについては不明でした。
しかし、ケリー教授は「ほとんどの親は子どもが飲酒や喫煙などの他の危険な活動に参加していなければ、おそらく性行為も経験していないと安心することができる」と記しています。
ケリー教授は遅くまで出歩いたり、飲酒したり、喫煙したりする若者は、あらゆる種類の性行為を経験する可能性が高くなると指摘しています。
さらに、適切なタイミングで適切な介入を行うことで、若者の性行為をより前向きなものとすることができるはずとしています。
若者の性行為離れ
内閣府によると、先進国における合計特殊出生率は低下の傾向にあり、日本を含めて経済成長が著しいアジア各国でも合計特殊出生率が1.5を切っていることが判明しています。
先進国の多くが少子高齢化問題を抱えていますが、その理由の1つに「若者の性行為離れ」があるという指摘があります。
また、10代の若者の妊娠率は、1991年に比べて3分の1にまで急落しているとのことです。
比較的裕福な国では、性行為の初体験年齢の遅れや回数の減少が報告されています。
例
例えば、オランダでは、最初に性行為をした年齢の中央値が、2012年では17.1歳だったのが2017年では18.6歳に上がっていました。
また、イギリスにおける調査では、2001年には16歳から44歳までの人が平均して月に6回以上性行為をしているという結果が得られた一方が、2012年になると月に5回未満にまで低下していたそうです。
日本でもまた性生活の衰退は大きな問題として捉えられています。
恋人と性行為を行う若者が減りつつある理由として、以下の5つを挙げています。
自慰行為で満足する
1990年代、自慰行為は社会的には恥ずべきものと認識されていて、自慰行為にふけっているというだけで笑われ、嫌悪されていました。
しかし、現在では自慰行為はもっと一般的なものとなりました。
インターネットで簡単にポルノコンテンツを見ることができるようになり、自慰行為で性欲を発散させる若者も増えているといわれています。
フックアップ・カルチャーの定着
アメリカの大学生を中心に常態化していると言われているのが「フックアップ」という付き合い方です。
フックアップとは?
フックアップとは、お酒の席で一緒になって仲良くなるも、その場限りで関係を終わらせるという付き合い方です。
もちろん肉体関係になることはあっても、そのほとんどが一夜限りのものです。
出会い系アプリの登場
Tinderなど、スマートフォンの普及とともに出会い系アプリも普及しました。
出会い系アプリでは異性の顔写真やプロフィールが表示され、興味があれば「興味あり」の方へ写真をスワイプします。
そして、その場でメッセージをやりとりしてデートの約束を取り付けます。
こうした出会い系アプリがその場限りのカジュアルな性行為を促進します。
カジュアルな性行為とは?
カジュアルな性行為というのは、恋愛関係のない人との性行為と考えていただければ結構です。
身体的不快感の忌避
若い女性を中心に「性行為は気持ちいいもの」という反面「性行為は痛いもの」という認識が広まっていて、2012年にはおよそ30%の女性が性行為後に痛みを経験したといわれています。
また、1992年の調査では20代後半の女性のおよそ20%が肛門を使った性行為を試みたことがあると答えていましたが、2012年の調査では、肛門を使った性行為の経験者の割合はほぼ倍になっていたそうです。
さらに、肛門を使った性行為の経験者の72%が痛みを経験したと答えています。
男性がポルノコンテンツで見た激しい内容を相手に要求した結果、性行為に対して身体的不快感を抱く女性が増えているのではないかと推測されています。
阻害
ジムの経営者がニューヨークタイムズに語ったところによると、60歳以上の老人は全裸のまま集団でシャワーを浴びても全く気にしないのに対して、30歳以下の若者がシャワーを浴びる時はタオルの下に下着を履くケースが多く、全国のフィットネス施設では若い顧客の要求に答えてロッカールームをオープンなものから個室ベースに改築しつつあるそうです。
また、オランダの調査によると、ポルノコンテンツの視聴頻度が高い男性ほど、自身のペニスのサイズや毛深さに対して懸念を抱いていることが多かったそうです。
こうした悩みや不安やうつ病といった精神的問題が、現代の若者の性欲が減衰していることにつながっています。
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