ストレス 性格 科学

【ストレス】うつ病の原因・症状・改善方法について

女性/悩み

うつの症状を抑える方法はないかな・・・

「うつ」というのはなかなか厄介なもので、何をしようにもやる気が出ないですし、生きてる意味を見失う時もあると思います。

今回は、そんな「うつ」というのはなぜ起きてしまうのか、どのような症状があるのか、うつを簡単に改善する方法があるのかということをご紹介していきたいと思います。

この記事でわかること

  • うつの症状と原因について
  • うつと趣味の関係性について

この記事を読むべき人

  • ストレスが溜まっている人
  • うつで悩んでいる人

では、早速ですが本題に入っていきたいと思います。

うつの原因

女性/悩み

うつ病が発症する原因とはなんなのでしょうか?

うつ病は、脳の働きに何らかの問題が起きて発症すると考えられています。

博士

うつ病発症のきっかけ

うつ病が発症するきっかけは、その人自身の物事に対する考え方や生活環境、日常生活において発生したストレスなどが複雑にからみあって引き起こされると考えられています。

女性/悩み

遺伝などは関係ありませんか?

遺伝との関連も研究されていますが、特定の遺伝子があれば必ず発症するというものでもありません。

博士

なかには、うれしい、明るい出来事がきっかけとなって、うつ病を発症することもあるように、発症のきっかけというのは様々なのです。

うつ病が発症する要因

うつ病が発症する要因ですが、脳の中では、情報を伝達するためにさまざまな神経伝達物質が働いており、そのうちセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンは、モノアミンと総称されています。

一説に、うつ病は、このモノアミンが減ることで引き起こされるとされています。

しかし、これだけでうつ病が発症するしくみをすべて説明できるわけではなく、ほかにもいくつかの要因があるとされています。

ストレス

博士

うつ病の原因を考えた時に、真っ先に思い浮かぶことはなんですか?

「ストレス」です。

女性/悩み

このように、うつ病の発症した理由を考えるとき、多くの人は「ストレス」が要因なのではないか?と考えると思います。

実際にその通りで、うつ病の発症には、ストレスが大きく関係しているといわれています。

環境的な要因のストレスの例

  • 家族や友人の死亡
  • 育児や引っ越しなどの環境の変化
  • 職を失う
  • 人間関係のトラブル

身体的な要因のストレスの例

  • 疲労
  • ホルモンバランスの変化
  • 薬の服用
  • 感染症や癌

このようにストレスになってしまうことというのは身の回りにたくさんあります。

ポイント

なのでうつ病にならないためには、このようなストレスを上手に回避するか、溜まったストレスを上手に発散することが求められます。

明るい出来事

意外かもしれませんが、ストレスとなる暗い出来事だけではなく、明るい出来事でもうつ病の原因になります。

例えば、会社での役職が上がり給料も増えたという出来事は、多くの人にとっていいことです。

ですが、環境の変化に対する受け止め方は人それぞれです。

喜ばしい出来事であっても、それが急激な変化となって自分の生活に影響を及ぼす場合、自分なりに考えて対処することが難しく、それが大きなストレスとなってうつ病発症の要因となることもあるのです。

うつ病の症状

うつ病の症状というのは、「精神的な面」と「身体的な面」の両方にあらわれます。

精神的な症状につきましては、以下のものがあります。

精神的な症状

  • 集中力の低下
  • 常に不安になる
  • 人と話すのが面倒になる
  • 今まで好きだったことに無関心になる
  • 悲しい気持ちになる
  • おしゃれに関心がなくなる

身体的な症状につきましては、以下のものがあります。

身体的な症状

  • 疲れやすい
  • 体が重い
  • 頭痛
  • 便秘
  • 発汗
  • 食欲がなくなる
  • 食べるのが面倒
  • 体重の減少・増加
  • 性欲の低下
  • 眠れない
  • 寝た気にならない

このように、うつの症状というのは色々なものがあります。

注意

このような症状の中から複数感じるものがあれば、うつの症状が現れている可能性があるので注意しましょう。

うつと趣味の関係性

アメリカのロンドン大学が、「うつ」と「趣味」の関係性を調べた研究がありますのでご紹介します。

研究内容

50歳以上の成人8780人を集めて、2004年と2005年から2016年と2017年までという2年単位で実験が行われ、実験参加者に対して「抑うつレベルがどのくらいか」「趣味にどれくらいコミットメントしているか」ということを調べました。

事前の調査によりますと、8780人の内の71.9%の人が「趣味を持っている」と答え、15.6%の人が「抑うつレベル」のしきい値を超えていました。

その後、趣味と鬱症状の相関性を時間の経過とともに観察していきました。

研究結果

その結果、趣味を持つと、うつ病を経験する確率が30%も低下するということが確認されました。

さらに、現状で趣味を持っていると71.9%の人が答えましたが、時趣味を持っていた人であっても新しい趣味を見つけた人は32%もうつレベルが低下していることが判明しました。

さらにもう1つ判明していることがあり、抑うつレベルのしきい値を超えている人が15.6%いましたが、このうちの無趣味の人をピックアップして、うつ症状で趣味がない人が趣味を持った場合、どのような変化があるのかを調べました。

研究結果

その結果、うつ病を抱えて趣味がなかった人が新たに趣味を持った場合、なんと将来的にうつ病から回復する確率は272%も高くなっていたことがわかりました

つまり、うつ病の人が趣味を持つことによって、長期的に見てうつ病から回復する確率は3.7倍にも高くなるということが示されたわけです。

メンタルを強くする趣味について

趣味を探そうとしても簡単に見つけることができないと思いますので、参考としてメンタルを強くする趣味に関してご紹介した記事がありますのでこちらもよければご覧ください。

記事を読むのが面倒な人のために結論だけ紹介します。

メンタルを強くする趣味

  • キックボクシング
  • ダンス
  • トレイルランニング
  • ヨガ
  • ボルダリング

もし趣味がなかなか見つからない人はこの5つの中から選んでもらうと、「趣味が見つかる」と「メンタルが強くなる」と一石二鳥なのでいいのではないかと思います。

おすすめの本

「うつ」についてもっと知りたい人は、こちらもおすすめです。

-ストレス, 性格, 科学
-,